ハイ・ファイ・セットは昔から好きでしたので、アルファ時代は、オリジナル・アルバム5枚総てと、数年前に出されたシングル全集を既に所有していて、「全曲制覇済み!」と枕を高くしていたところ、本作には、1976年、カウント・バッファローのアルバムに収められていた未CD化の共演曲が2曲追加になるとのこと。
おまけに、「ファッショナブル・ラバー」と「冷たい雨」くらいしかないと思っていた、シングル(ブレンド)とアルバムのヴァージョン違いも、なんと、6曲(「エイジズ・オブ・ロックン・ロール」はさらに「ブレンド」収録ヴァージョンも違うようで合計3テイク)あるとのアナウンスで、思い切って購入してしまいました。
大好きな「フィーリング」も、アルバムとシングルのヴァージョンが違うのは知りませんでした。もっとも、以前から気付いていた「ファッショナブル・ラバー」「冷たい雨」を除くと、どこが違うのが間違い探しがまだ出来ていないのですが、今のところ...
*ちなみに、「ファッショナブル・ラバー」はシングル・ヴァージョンの方が良いです。
オリジナル・アルバム群が現在、かなり入手困難らしいので、彼らのアルバムを全く持っていないとか、編集物や「ブレンド」物しか持っていないという方は、てっとり早く全テイク入手できるので、本作はかなりお勧めです。
しかし、私のように昔から集めていて、一通りそろえているというファンには、カウント・バッファローの2曲とヴァージョン違い数曲のために、わざわざ本作に手を伸ばす必要があるかどうかは、疑問です。
また、CPを高めるため、CD4枚に全70テイクを押し込んだ結果として、オリジナル・アルバムの連続性/統一性も犠牲にされてしまいました。これも、LP時代から慣れ親しんでいるオールド・ファンには、賛否両論でしょう。
さらに、歌詞とシングルとアルバムの簡単なディスコグラフィーは付いてくるものの、解説の類は一切無し。彼らの歴史を俯瞰したり、収録されているテイク違いへの言及など、配慮が欲しかったところ。
その一方、「リマスター」と明記されていませんが、音質は確実に以前のヴァージョンよりアップしています。全体的にメリハリが付き高音部の見通しがよくなり(曲によってはちょっとキツいかな、というところもあり)、特にパーカッション類のツブが際立っているように聞こえました。
まあ、全集アイテムとしてはアレコレ問題もありますが、アルファ時代に彼らが残した楽曲は不滅です。大ヒット「フィーリング」は言うに及ばず、「朝日の中で微笑んで」「海を見ていた午後」は確実に「本家」を凌ぐ感動ヴァージョン。同じくユーミン作曲の「スカイレストラン」もgood。後半の竜真知子作品にも絶品があります。
これを機に、彼ら(+山本潤子さん個人にも)に正当な評価と注目が集まることを期待したいです。
【追伸】
先日、つま恋でのライヴを見ていたら、山本潤子さんが出演してて、今年の誕生日で還暦なんですって。そおかあ...俺も年取る筈だよなぁ......