冒頭のQueenの音楽、そしてハルク・ホーガンのプロレスシーンがこの映画のバイオレンス性を想起させます。
そして、映画が始まるとそのチャンバラ・アクションの素晴らしさに衝撃さえ受けるでしょう。
製作者は日本の時代劇などのチャンバラ映画をよく研究していて、日本刀とブロード・ソードによる、その殺陣の素晴らしさは当時大変な話題になりました。
ラッセル・マルケイは「ローリング・ストーンズ」等のビデオクリップを2000本以上も手がけた人物で、この映画の演出も、全体的に暗い画面の中で感覚的な迫力ある画面作りに成功しています。
16世紀のスコットランド。
高地人の青年、コナー・マクラウドは、黒騎士クルガンに殺されますが、なんと復活します。
悪魔として村を追われたたコナーは、人里離れた一軒家で美しい娘ヘザーと2人だけの生活を送っていますが、剣豪ラミレス(ショーンコネリー)が彼の前に現れたとき、彼の正体を聞かされます。
彼とラミレスは世界中にわずかにいる「不死の戦士」であり、互いに殺し合う「宿命」にあり、最後に生き残ったものは「究極のパワー」が与えられる。
彼らは剛剣で首を刎ねられない限り死ぬことも、歳をとることも無い。
ラミレスとコナーは互いに友となり、ラミレスは剣術と掟をコナーに授けます。
しかし、コナーが不在の時に、不死の戦士クルガンがラミレスを殺し、コナーの妻は陵辱されてしまう。
それから数百年の時を経た現代のニューヨーク。
あくまで究極の力を得んがため、殺戮を続けるクルガンと、マクラウドはついにただ2人の不死人となります。
この作品では16世紀のスコットランド、第2次大戦中など過去の回想シーンと、現在のニューヨークでのシーンが交差し、永遠に生きるがゆえに孤独な戦士の哀しい運命を描くのに成功しています。
不死の人間を描く作品は、SF小説やバンパイア・ホラー小説では従来から結構ありましたが、ファンタジー映画で、しかもチャンバラが主という映画史上初のアイデアを盛り込んだという意味で、稀有な傑作となっています。