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ハイパーインフレの悪夢
 
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ハイパーインフレの悪夢 [単行本]

アダム ファーガソン , 黒輪篤嗣 , 桐谷知未
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

「ドイツの経験は反面教師として役にたつはずです」(池上彰氏)

東日本大震災を受け、今後つぎ込まれる多額の復興資金。
国債の莫大な発行残高など、この国の財政秩序はもはや限界に近い。
現状を唯一担保する「政府の信用」が崩れたとき、
貨幣は価値を失い、国は死ぬ──。
莫大な借金を重ねた挙句、政治的な混乱の結果、
天文学的なインフレに見舞われ破綻したドイツの過去から、
日本、そして世界の今後を暗示する警告の書。

内容(「BOOK」データベースより)

日本が背負う多額の震災復興資金。財政秩序と金融節度が限度を超えたとき、貨幣は価値を失い、国は死ぬ―。財政破綻国の過去が警告するこの国の「明日」。

登録情報

  • 単行本: 318ページ
  • 出版社: 新潮社 (2011/5/25)
  • ISBN-10: 4105062719
  • ISBN-13: 978-4105062712
  • 発売日: 2011/5/25
  • 商品の寸法: 19.4 x 13.6 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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15 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
なぜ、第一次世界大戦後のドイツでハイパーインフレが起こり、
それによって国家と社会がどのように壊滅したのか。
ヒトラー台頭・第二次世界大戦前夜の状況は、
歴史の教科書でさらっと触れられている程度ですが、
そこを顕微鏡で覗き込むようにして、丹念に綴った本です。
わたしにとっては、発見の連続でした。

とはいえ、決してお堅い研究書ではなく、エピソード満載の読物。
翻訳の工夫や池上彰さんの解説のおかげでもあると思いますが、
予想以上に読みやすかったです。
おどろくのは、書かれている内容が怖いほど現在と似ていること。 
アメリカをはじめ、世界の先進国が赤字国債を刷りまくっていますが、
発行が限界を超えるとどうなってしまうのか、考えさせられます。
海外のamazonレビューの評価もかなり高く、
先進国で同様の評価を得ていることがわかりました。

日本では、6月の国会で、この本が取り上げられていましたね。
与謝野馨氏(経済財政担当相)と、東祥三氏(金融担当副大臣)のやりとりで、
「なぜ消費増税なんだ。なぜ何十兆でも赤字国債を刷らないんだ!」
とかみつく東氏に対し、与謝野氏は
「そういうことをするとどうなるか、良い本があるので送ります」
と言っていました。
本書を読むと、増税か赤字国債かという論争が昔からあったことがよくわかります。
そして、その判断を誤ると国が滅んでしまうことも。

最後に、友人から聞いた話ですが、
本書は日銀マンの間でも話題になっているそうです。
こんな悪夢の未来が現実化しないよう祈りたいです……。
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 西山達弘 トップ500レビュアー
1975年に書かれた本で、欧米では昨年話題になったという。2008年の金融危機以来、不安定化する主要国通貨を前に、あのドイツで起こったハイパーインフレを克明に追うことによって、貨幣とは何かを考えさせてくれる。

庶民の目線で、丹念に通過の価値がとてつもなく下落していくさまを見ると、背筋が寒くなる。特に、1920年ごろのドイツでは、紙幣の乱発が通貨価値の下落を招いているとは、ほとんど誰も気づいていなかったという事実に、いつの時代でもある状況下にあるとその危機の大きさに気づくのはずっと後になってからと思わざるを得ない。

そして、6年に及ぶ天文学的な下落の後の緊縮策で、ようやく安定が図られたとたん、実質的なマイナス金利で潤ってきた企業がばたばたと倒産する。
インフレでも、デフレでもいつも苦しめられるのは庶民である。

注目したいのは、ハイパーインフレに突き進んで行ったドイツのある一時期と、今われわれが住むこの国の国家予算に占める負債の割合が変わらないことである。
このまま政府の無策が続いていくと、ワイマール共和国との相似形さえ可能性は否定できないとも思えてくる。
その時点では、積み上がる負債が帳消しにはなるだろうが、引き換えの代償はあまりにも大きい。

今この時点でさえこの国の国民は、この本のドイツ国民と同様、迫り来る危機の大きさに気付いていないように見える。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
悪い書ではないが、著者も断っているとおりあえて史実のたんたんとした記述にとどめてあるので、起きている事象に比してドラマティックな展開に乏しい。
そういう向きは、むしろ日銀の貨幣資料館に1兆マルク札を見学に行くべきであろう。
余談だが、貨幣資料館に行くと、和同開珎以来の日本の通貨も常に通貨価値の毀損との戦いであったことがよくわかる。本書に記録されていることは、他人事ではないということを肝に命じるべきだろう。
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