とてもすばらしいです。
ハイネを読もうと思った直接的な理由は、三原順さんの「はみだしっ子」という漫画に引用されていたことなのですが、読んでみて、私のお気に入りの詩集になりました。その後他の詩人の作品をいくつか読んでみたのですが、今のところハイネが一番好きです。
訳の力もあるかもしれませんが、ことばがとてもきれいです。小難しいことばはなく、素直な心情が歌われていて、気持ちがやさしい感じがします。ロマンチックですが、美しい情景描写の後にそれとは裏腹な心情が歌われていたり、皮肉さや遣る瀬無さも漂っています。美しい情景描写と、感情の高まりが伝わってくる心理描写。感情をこんなにきれいなことばで表現できるなんてすごいと思います。
詩集が出版された当時の時代背景もあって、あまり政治的な詩は収められていないそうですが、私にとってはそれがかえってよかったかもしれません。