まず作品についてだが、サスペンス・スリラーとして充分観る者を魅了するのは間違いないだろう。
初見の時にヘッドフォン視聴だったせいもあるだろうが、恐怖感は凄まじい物があった。
とにかく不気味で、いつどんな形で恐怖が襲いかかってくるか分からない。
中には展開が読めてしまう部分もあるだろうが、どんでん返しの連続にも「なるほどね」と思わせるものがある。
ラスト十五分についてはまだ視聴していない方の為にもここでは言えないが、「ちょっと待て! それかよ(笑)」となるところはあった。
正直に言うと爆笑してしまった(苦笑)。
だがそれは作品をけなしているわけではない。
出演者の演技が巧みすぎて「ちょっと待て!」となってしまうのだ。
映画自体の出来は素晴らしい。
出演者の演技も素晴らしい。
むしろラスト十五分の「ちょっと待て!」は誉め言葉と取って貰いたい。
これは実際に観てもらわなければ分からないかも知れないが。
ただ、シックス・センス以降の『のどんでん返し関連』の作品と一緒には見て貰いたくない。
この作品はこの作品でとても素晴らしいできだと思う。
どうもこの手の作品を評価される方の中には『どんでん返し関連映画』という括りで評価されている方が多いので、「ハイド・アンド・シーク」という一つの作品として素直に鑑賞して欲しい。
それにこの値段でこののボリュームの特典映像はなかなかつかないと思う。
これだけ色々と見せて貰えれば文句なし。
これ以上の価格をした作品であっても特典映像が申し訳程度だったり全くない場合も考えると、本当に親切すぎると言っても過言ではないだろう。
ただし未公開シーン(カットシーン)は『未公開』であるだけの事はある。
カットされなければ、中だるみの末にグダグダになってしまっただろうと思うのだ。
そういう意味では『編集の技』がこの作品を良作に仕上げている事は間違いない。
すっきりしているし、訳の分からぬ恐怖感が増幅されていてとても良い。
ともかく買って損はない一作である確率は高いだろうと思われる。
音声解説については、映画好きにはなかなか楽しいものだった。
しかし常に「最高!」「最高!」の連続で、視聴する人によっては、途中からは鬱陶しく感じてくるかも知れない。
確かに色々な話が聞けて楽しいのだが、自画自賛がすぎて、とても野暮ったいのだ。
そんな事をする暇があるならもっとシーン毎の解説をして貰いたかったので、その点は残念に思う。
この連続「最高!」の音声解説がなければ☆五つにしていただろう。
聞きたくなければ聞かなければいいだけの事なのだが、あまりにも残念な音声解説なのだ。