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13 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
貴重なハイドンのソナタ全集,
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レビュー対象商品: ハイドン:ピアノソナタ全集 (CD)
交響曲の父ハイドンのピアノ・ソナタの全集ということになるとあまり選択肢はない。そういった意味においてもこのオルベルツによる全集は価値のある録音集だと思うのだが、凡庸な演奏だとしたら、それは単なる資料的な価値で話は終わってしまう。ところが、ここで聴ける演奏はとてもいい。オルベルツは、ソロのレコーディングこそあまり多くはないが、伴走者としてはペーター・シュライアーやカール・ズスケなどとの仕事があり、とても堅実で美しいピアノを聴かせてくれている。 数多くの交響曲や弦楽四重奏曲を作曲しているハイドンは、数の上では交響曲や四重奏曲ほどではないにしても、ピアノ・ソナタもたくさん残している。当然ながらそれらすべてが名曲というわけではないし、どれも似たり寄ったりに聴こえてしまうかもしれない。しかし、古典派音楽の完成度としては非常に高く、そして職業的意識が高いのか、聞き手を意識した誠実な音楽はいずれも魅力的だ。何よりもこれだけの曲数があると、きっと誰にでも自分にしっくり来る曲があるのではないか、そんな期待すら持ってしまう。 オルベルツの演奏はそうしたハイドンの魅力を存分に味わえる的確な演奏だと思う。無理がなく、あざとくない。そしてピアノの音色も耳障りな箇所がほとんどない。派手ではないが、実に上手いピアニストだと思う。 古典派音楽がお好き、ハイドンがお好き、そういう方はこのセットを買われても損をすることはないと思われる。録音も秀逸。
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