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ハイドゥナン (下) (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)
 
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ハイドゥナン (下) (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) [単行本]

藤崎 慎吾
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

与那国島の伊波岳志は、海中の遺跡ポイントが“14番目の御獄”であることを突き止めた。時を同じくして、水深6000メートルの南西諸島海溝では、深海調査船“しんかいFD”のパイロット・武田洋平が巨大な人工構造物を発見していた。その符合を検証する南方洋司ら科学者の目的は、地殻変動を食い止める唯一の鍵“SEIC(圏間基層情報雲)理論”の実践にあった。しかし、事態はすでに切迫していた。遺跡ポイントへの祈りを通して地中世界を垣間見た後間柚は、「大地の炎が琉球を焼き尽くす」という神の予言を聞く。いっぽう、海底資源を狙う中国の干渉が激化するなか、ついに海底火山が噴火、破滅へのカウントダウンが開始される…構想5年、執筆3年、2000枚の超大作、堂々完結。

内容(「MARC」データベースより)

科学者・南方洋司は地殻変動を食い止めようとするが、ついに海底火山が噴火、破滅へのカウントダウンが開始される。共感覚、与那国の神、量子コンピューター、海底遺跡、そして星の魂込め。伝説の地・ハイドゥナンは何処に…。

登録情報

  • 単行本: 457ページ
  • 出版社: 早川書房 (2005/7/21)
  • ISBN-10: 4152086564
  • ISBN-13: 978-4152086563
  • 発売日: 2005/7/21
  • 商品の寸法: 18.8 x 12.2 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 590,719位 (本のベストセラーを見る)
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5つ星のうち 4.0 近未来最先端の科学技術と、和製SFらしい“神がかり”とを融合させた大作, 2009/5/12
レビュー対象商品: ハイドゥナン (下) (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) (単行本)
’05年、「SFが読みたい!」国内編ベストSF第4位にランクインした、藤崎慎吾の、構想に5年、執筆に3年を費やしたといわれる2000枚を超える大長編。

「2032年、奄美大島から与那国島にわたる南西諸島に、未曾有の地殻変動によって沈没の危機が迫る。」こんな予備知識で読み始めた。すわ『日本沈没』『死都日本』『深海のYrr』を彷彿とさせるパニック巨編か、はたまたハリウッド映画ばりの大災害エンターテインメントかと思っていると実は、テクノロジーや災害の悲惨さを超えたところを描ききった物語だった。

なるほど深海調査船<しんかいFD>をはじめとするハードウェアや、この危機を食い止めようと独自のISEIC(圏間基層情報雲)理論を元に6人の異なる分野の科学者たちが乗り出す。またそればかりではなく、進歩したさまざまな未来の科学技術・理論を興味深く読むことができる。

しかし物語の主人公は「色を聞いたり音を味わったりすること」ができる“共感覚”をもつ青年岳史と、与那国島で神の声を聞いたり、雨乞いの儀式で「本当に雨を降らして」しまうことのできたりする若い“ムヌチ(巫女)”柚である。彼らが‘神の遣い手’となり、島々を救おうと煩悶し、そして自らの幸せを願うのだ。最終的には科学者たちも彼らの“能力”に頼ることになるのである。そこには前述の諸作品にあるような政府や軍の関与やスケールの大きい凄惨な描写は最小限に抑えられており、伝奇小説の趣さえ漂う。

本書からは、藤崎慎吾の科学ジャーナリスト出身らしい豊富な知識と綿密な取材に加えて、日本古来の“神々の領域”に踏み込んだ豊かな想像力を読み取ることができる。

ともあれ本書は、リアリティあふれる近未来最先端の科学技術と、和製SFらしい“神がかり”とを融合させた大作である。
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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 まとめるだけでイッパイイッパイ?, 2005/9/5
By 
くわもちじんぺい (新潟県) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: ハイドゥナン (下) (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) (単行本)
 後半はソツなくまとめた感じ。上巻で散りばめられた素材が、ほぼ予想通りに展開していく。もう一波乱あっても良かったのではないか。ひきこもりの柚の兄は、敵役としては存在感が大きかっただけに、早々に自殺させてしまったのが惜しまれる。血縁の定めについても、主人公があっさり受け入れすぎの気がする。
 上巻の緊張感の高さを、作者が維持しきれなくなった感がある。確かに書き上げるのに苦労しただろうと思わされる力作。読み応えは十分。
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5つ星のうち 4.0 最後が惜しい。, 2009/10/4
By 
ポチR (神奈川県) - レビューをすべて見る
(トップ50レビュアー)   
レビュー対象商品: ハイドゥナン (下) (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) (単行本)
作者はよく破綻させずにこれを書いたと思う。登場人物群が4つに別れているので、視点が1箇所じゃないところがいい。それぞれの状態、背景がよくわかるような書かれ方がなされている。

沖縄トラフの地殻変動、共感覚(これを持った主人公は、自分が統合失調症ではないかと恐れているが)、量子コンピュータ、深海の微生物、与那国島の神、カンダーリ、海底噴火、南西諸島沈没の危機、エウロパの生命、そして周辺諸国との軋轢などなど、なかなかおもしろい。ただ、地球科学(地震・火山・プレート関係)の知識がないと、ややわかりにくい作品だと思う。

「ハイドゥナン」とはどこなのか、南西諸島の沈没の危機はどうやって救われるのか。大体の結末を予想しながら読み進めた。が、最後が惜しい。ハイドゥナンについて、もう少し物語の途中で何度か描写があったら・・・・・。
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