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ハイチの栄光と苦難―世界初の黒人共和国の行方 (世界史の鏡 地域)
 
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ハイチの栄光と苦難―世界初の黒人共和国の行方 (世界史の鏡 地域) [単行本]

浜 忠雄
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

近代世界史のカリブ海地域で起った大西洋黒人奴隷貿易と、その奴隷たちが独立革命を達成したハイチ。革命後200年の今、“世界の最貧国のひとつ”として破滅に瀕しているのは何故か。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

浜 忠雄
1943年札幌生まれ。1975年北海道大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。北海道教育大学岩見沢校助手、同助教授、同教授を経て、2003年より北海学園大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 151ページ
  • 出版社: 刀水書房 (2007/12)
  • ISBN-10: 488708501X
  • ISBN-13: 978-4887085015
  • 発売日: 2007/12
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.4 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
 ハイチ共和国の歴史研究の第一人者、浜忠雄氏による、ハイチ共和国の歴史の意味を概括的に捉えるのに最適な入門書。
 浜氏は、学生時代、E・H・カーの『歴史とは何か』(岩波新書)における、「歴史とは、歴史家と事実とのあいだの相互作用の不断の過程であり、現在と過去との間の尽きることを知らぬ対話なのであります」という言葉によって、「歴史の研究には、過去の出来事だけではなく、現在への眼も不可欠であること」を学んだと述懐されている(本文16頁)。
 そのために、この著書の扉を開くと、そのキャンバスで展開される、世界ではじめて奴隷を解放した栄光の時代から貧困にあえぐ現代までのハイチ共和国の歴史を深く理解することができると同時に、現在の視点から歴史というものを紐解くことによって今をより深く理解し、また、その視野を未来にまで拡張してみるという広い視野にたった歴史理解の重要性に、気づかされることになる。
 この視点から、本書は、ハイチ共和国が、西欧における商業的・資本主義的な歴史の進展に、また、それにもとづく帝国的・帝国主義的政策とに、どれだけ翻弄されてきたのかということを深く理解できると同時に、このプロセスが、現代の南北問題・環境問題・貧困問題といった諸課題といかに深く結びついているのかということにまで、読者の視野を誘ってくれる。
 ハイチ共和国の経済的な最貧状態におかれた人々が、泥を混ぜたクッキーで飢えをしのぐ現状をみて、その歴史的起原を探究したい方に、ぜひお薦めしたい一冊である。
 
 
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形式:単行本
 2010年1月に大地震に見舞われてから立ち直れないでいるハイチはそもそもどんな国なのだろうと思って手にとった本書でしたが、読んでびっくり、アメリカ合衆国が黒人奴隷制を廃止する60年前に植民地から独立して黒人奴隷制を廃止した栄光ある歴史の国だったのです。
 それがまたどうして現在の苦難の状況にいたってしまったのか。
 世界を真にグローバルに考える貴重なきっかけになりました。
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形式:単行本
国連の定めた後発開発途上国(LDC; Least Developed Countries) に南北アメリカで唯一指定されている国がハイチである.最貧国という表現をされることもある.地勢的にも他のカリブ海の国々と比べても差が無いように思えるが,何故にこのような状況に陥ったのか? その疑問に,ハイチの歴史から答えているのが本書である.
フランスの植民地から,1804年にアメリカ合衆国に次いで新世界で2番目の独立国として,そして初の黒人共和国として誕生したが,不条理な宗主国フランスへの賠償金支払いに国家は疲弊する.奴隷制度自体は消えたが,列強諸国に隷属するその姿は,他国に対しハイチの二の前は踏まないという教訓のメッセージを与え,図らずも他の植民地の独立への牽制効果を持った.見せしめのようなさらし者状態は,経済や政治の国家制度の未発達をもたらし,政治的混乱を現在まで引きずっている.
歴史を知ることによって,その国の現在のあり方を学ぶことができる.
本書のタイトルの「苦難」はわかるが,「栄光」がどこにあったのか,頭を抱えつつ読み終えた.
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