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ハイゼンベルクの顕微鏡~不確定性原理は超えられるか
 
 
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ハイゼンベルクの顕微鏡~不確定性原理は超えられるか [単行本]

石井 茂
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,890 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

ハイゼンベルクが発見した不確定性原理は、量子力学の一応の完成を告げると同時に、量子力学の物理的解釈をめぐって論争の種をまくことになった。量子力学の数学的定式化はフォン・ノイマンによって達成されるが、このときノイマンは不確定性原理がもたらす量子の観測問題にも手を染めた。量子力学を疑う人々がほとんどいなくなっていったこととは裏腹に、観測問題については「シュレディンガーの猫」「ウィグナーの友人」「EPRパラドックス」などのさまざまな疑問が提出され、長い間にわたって論争が続いてきた。
 量子力学における観測問題を決着させたのは、日本の数理物理学者であった。その新しい観測理論は、ハイゼンベルクの不確定性原理に修正を迫る結果になった。
 本書はハイゼンベルクやシュレディンガーなどのあまり知られていないエピソードをたっぷりと紹介しながら、不確定性原理がいかに発見され、その後いかなる道をたどったかを物語る。

著者からのコメント

 現代社会は量子力学に多くを負っています。コンピュータを動作させる原動力の半導体は、量子力学なしでは今日の隆盛はあり得ませんでした。インターネットで情報を運ぶ手段となっているレーザー光の技術も、量子力学なしには発展できなかったでしょう。その量子力学の基本原理が「ハイゼンベルクの不確定性原理」です。
 1927年、天才物理学者ハイゼンベルクは次のように宣言しました。量子の世界では、物体の位置と速度を同時に知ることはできない。この関係は非常に簡単な不等式で表されます。そしてハイゼンベルクはこの原理を、ミクロの世界を見ることのできる仮想的な顕微鏡を使った思考実験によって導きました。本書の表題はそれにちなんだものです。
 ハイゼンベルクの不確定性原理は以後、絶対的な基本原理として君臨し続けてきたのでした。しかしそこには、あいまいな点が残っていました。75年間、誰も指摘しなかったこのあいまいさを、ある日本人科学者が明快に整理して説明したのは2002年のことです。それは発見者の名をとって「小澤の不等式」と呼ばれています。ハイゼンベルクが発見した不等式は絶対不変の原理ではなく、小澤の不等式によって乗り越えられるかもしれない、という可能性が出てきたのです。
 しかも20世紀後半の技術進歩によって、より小さな現象を測定することが可能になってきました。ハイゼンベルクの不等式が正しいのか、それとも小澤の不等式が正しいのか。それは遠からず実験によって証明されるでしょう。
 本書はその新しく発見された小澤の不等式が、どのようなものであるかを解説します。ギリシャ時代から今日に至るまで、物理学上の基本的発見のほとんどが欧米で成し遂げられてきました。現代の物理学を象徴するハイゼンベルクの不確定性原理が、日本人科学者の手によって覆されるとすれば、こんな痛快なことがまたとあるでしょうか。(著者:石井 茂)

登録情報

  • 単行本: 272ページ
  • 出版社: 日経BP社 (2005/12/28)
  • ISBN-10: 4822282333
  • ISBN-13: 978-4822282332
  • 発売日: 2005/12/28
  • 商品パッケージの寸法: 19.4 x 13.4 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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24 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 入門者にもお勧めです。 2006/2/16
By Y.Kuny
形式:単行本
ハイゼンベルクが書いた「部分と全体」の輪読会を主催している者ですが、この本は、最後の二つの章が新しい内容で、そこまでは、量子力学への分かり易い導入やレビューになっています。そんなところが、量子力学や物理の知識に乏しい、文科系の方々にも、受け入れ易いのではないかと思います。この本には、不確定性原理や、ハイゼンベルクの実体験について、そのアウトラインが網羅的に書かれていて、あまり知られていない面白いエピソードにも富んでいます。ですから、この本が1冊あれば、ハイゼンベルクと言う人物や量子力学を楽しく面白く紐解いていくのにも、きっと役立つものと思います。
このレビューは参考になりましたか?
39 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 内田裕介 トップ500レビュアー
形式:単行本
不確定性原理が破れた、というので、

わかりもしないのに興味本位で手にとって見た。

量子力学の黎明期から完成に至るまでの科学史である。

アインシュタインとボーアの具体的な論争の中身にまで

踏み込んで詳しく解説している。

思考実験など、直感で理解できるところはいいが、

後半、数式が多くなってくると、興味本意の素人には苦しい。

物語自体は興味深く読んだが、

結局、どうして不確定性原理が破れたのか、

破れると何がどう嬉しいのか、ちんぷんかんぷんであった。

大学で高等数学をやった人以外は厳しいと思う。

少なくとも高校レベルでは歯が立たない。

あんまりわからないのも悔しいので、

基礎から勉強し直そうか、とちょっとだけ思った。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 基礎理論への日本人の貢献 2009/10/4
By itgaki トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazon.co.jpで購入済み
量子力学の基本原理であるハイゼルベルグの「不確定性原理」について、日本人の小沢正直 名古屋大学教授(本書が書かれた頃は東北大学教授)が新たな不等式を提示しているということはなんとなく知っていましたが、それについての説明を試みています。

とはいえ、本の大部分については量子力学の創設から量子力学の確率解釈であるコペンハーゲン解釈を巡る物語に費やされています。
量子力学の中核的な基礎理論でありながら、古典物理学者たちが違和感を感じていた部分であり、その不等式自体の問題点を明確にするためには必要なことだと理解できますが、小沢の不等式を直接的に扱っているボリュームを考えると、少々アンバランスを感じるかもしれません。
しかしながら、その記述は非常に丁寧で、量子力学の黎明期についての出来事が理解しやすくなっています。
アインシュタインが、量子力学には理論的に不備があるとしていろいろな反論を試みたのは有名な事実ですが、一方でその量子物理学者たちを積極的にノーベル賞に推薦していたという事実はあまり知られていないのではないでしょうか?
そんなこともあり、このようなボリュームも量子力学自体の理解のためには、必要な記述であると思います。

小沢の不等式については、これからの観測技術によって確かめられていくことだと思いますが、昨年ノーベル賞を受賞した小林−益川理論も正しいとは言われつつ巨大加速機の開発とそのパワーの充実、そして観測の精度が上がってきて、35年を経て理論が実証されてきたことを考えると、その不等式の正当性の実証にはだいぶ時間がかかるような気もします。
それでも、日本人が物理学の応用分野ではなく基礎分野に貢献するというのは、非常に画期的なことであると思われるので、その結果を気長に楽しみに待っていたいと思います。

量子力学の創世記を理解するのに、もってこいの一冊だと思います。
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投稿日: 2011/4/6 投稿者: θ
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投稿日: 2008/3/11 投稿者: shibchin
5つ星のうち 4.0 日本人著者の手による、不確定性原理の名著
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投稿日: 2006/10/16 投稿者: ことち
5つ星のうち 4.0 良書だが
ハイゼンベルクの不確定性原理ほど、謎だらけの物理理論はない。確率的にしか確定できない物理量などというものがこの世に存在すること自体も不思議であるが、回折スリットを... 続きを読む
投稿日: 2006/5/8 投稿者: ぴかーど
5つ星のうち 4.0 前置きが少々長いけれど
... 続きを読む
投稿日: 2006/3/8 投稿者: ガアタ
5つ星のうち 4.0 前半は量子力学のエピソード、後半は小澤の仕事
本書の著者の目的は、量子力学における金科玉条のハイゼンベルクの不確定性原理を日本人の小澤正直が修正したことを一般の人にも解説して広めることのようだ。他の人も同じ意... 続きを読む
投稿日: 2006/2/28 投稿者: ゆきむら ふじみ
5つ星のうち 5.0 大傑作!著者に深く感謝したい
 物理量A、Bのゆらぎ(σ(A)、σ(B))の積に下限がある(σ(A)・σ(B)>0 ケナードの不等式)(=演算子が非可換である)場合、... 続きを読む
投稿日: 2006/2/17 投稿者: 岩田規久男・日銀総裁、原田泰・日銀副総裁、P・クルーグマン日銀副総裁の誕生を願う!
5つ星のうち 5.0 内容は以外にカンタン
タイトルからして難しそうなイメージがありましたが、ハイゼンベルクと彼を取り巻く人々が魅力的に解説されていて、あっという間に読破しました。歴史書のような感覚で読める... 続きを読む
投稿日: 2006/2/11 投稿者: なおちまん
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