今でも高い評価を得ている【奇面組】ですが、この末期は掲載誌の引き伸ばし政策によるネタ切れや腰痛との戦いの影響で作品の出来不出来の差が激しくなってしまった印象があります。冒頭の事代先生が主役を張っている「悲惨な給料日」は給料を巡る事代先生と奇面組のドタバタぶりが面白く、その次の3部作である個性派そろいの一応町コソドロ組合と一堂家とのバトルはクリスマスから年末年始にかけての季節の推移と一緒になっていてとても出来がよかったりします。しかし…コレ以後の話は微妙、いやダメでしたね。作中屈指の嫌われキャラであるボランティア兄妹の話は11巻の阿久野正太郎の話と同等に不快感しか残らない嫌な話でしかなく、正直今は飛ばして読む事にしています。しかしこのボランティア兄妹という、悪意なき悪意を象徴する迷惑人物ですが、この当時の作者の精神状態が如実に現れた話なのではと思わせたりする点が興味深く、彼らに蹂躙される零、豪、潔が作者ならボランティア兄妹のそれは差し詰め作者を追い詰める悪意なき悪意…無理を強いて引き伸ばしを強要するジャンプ編集部や失礼な一部のファンからのそれを象徴しているのではと思わせるのです。そしてさらに作者の悲惨な状態を現した「ついてない日」なんて話ですが、正直な話「こんな話を読まされたこっちがついてないよ」と言いたくなるような有様でした。正直な話、作者や読者をここまで追い詰めた当時のジャンプ編集部とかに対しては功績も認めますが嫌悪感もそれ以上に感じましたね。その中ではワラトルマンはまだ許容範囲に入ります。まあ、ワラトルマンが苦手と言う人には厄介かもしれないのですが…。