本書は自由主義者ハイエクの簡単な入門書である。
ハイエクによると、経済には不確実性がつきまとい、また経済を把握するにはその情報
が膨大すぎて、政府の官僚がいくら優秀でも不可能であるため社会主義経済やケインズ
的政策は破綻する。彼の思想は後にサッチャーやレーガンの政策の理論的支柱となった。
政府は出来るだけ規制を少なくするべきで、むしろ政府は企業や個人が自由な経済活動
を行うための制度設計にエネルギーを傾けるべきだという彼の意見にはなるほどと思った。
また通貨でさえ政府に任せず民間で自由に発行させるべきという自由の徹底ぶりには
驚いてしまう。
本書は著者の池田信夫氏が自分の経済理論の基礎となっているハイエクを紹介する内容
なので池田流ハイエクに矮小化されている可能性もあるが、私には判断できない。
ハイエクの思想はアメリカのリバタリアニズムとの親和性が非常に高いと思う。
ブロック.W (著)「不道徳教育」はオススメのリバタリアニズムの良書で、ハイエクの思想を
おもしろおかしく実感できるのではないかと思う。