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ノーライフキング (新潮文庫)
 
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ノーライフキング (新潮文庫) [文庫]

いとう せいこう
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容紹介

小学生の間でブームとなっているゲームソフト「ライフキング」。ある日、そのソフトを巡る不思議な噂が子供たちの情報網を流れ始めた。88年に発表され、社会現象にもなったあの名作が、新装版で今甦る! --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

空前のヒット商品となったディス・コン・ゲーム「ライフキング」。ある日、そのソフトをめぐる奇怪な噂が子供たちのネットワークを駆け抜けた。「『ライフキング』には呪われた第5のバージョンがある」。学校で、塾で、そして電話回線の中で噂は増幅し、変貌し、ついに臨界点がやって来た―。世界を破滅から救うため戦闘を開始した子供たち。今、彼らはゲームを越えた。

登録情報

  • 文庫: 206ページ
  • 出版社: 新潮社 (1991/05)
  • ISBN-10: 4101250111
  • ISBN-13: 978-4101250113
  • 発売日: 1991/05
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 0.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 234,918位 (本のベストセラーを見る)
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10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:文庫
この本を読んだとき、とてもリアルだという印象をうけました。ゲームに出てくる裏技もファミコン全盛期の雰囲気がよくでいて、なによりも「のろい」についての子供たちの噂話の内容やその伝播の仕方がリアルで迫力があります。ファミコン世代の方にはぜひ読んで見て欲しいお勧めの1冊です。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 倒錯委員長 トップ500レビュアー
形式:文庫
 今ではインテリ系司会者というイメージしかないだろういとうせいこうの処女小説。小学生の主人公とその仲間たちは、「ディス・コン」のソフト、アクション・ロールプレイング・ゲーム「ライフキング」に夢中だ。だが、「ライフキング」には隠しヴァージョンとして「ノーライフキング」という幻のヴァージョンが存在するという。主人公のまことたちは、「ノーライフキング」の存在を追うことに夢中だが、その途上で奇怪な事件に巻き込まれていく。
 
 おそらく、解説をつとめている香山リカなどリアルタイムで読んでいた読者らよりも、現代の読者の方がこの小説に驚くのではないだろうか。というのも、約20年前に発表されたこの小説の世界観、設定が、きわめて今日的だからだ。子どもたちが自生的なネットワーク(ツールこそ備え付けの電話だが)、真偽不明の噂、そして何か起きたら「ゲームが悪い」ということで片をつける風潮…。とくに子供たちが自発的に作り、情報交換を行っている様は、今でいうところのTwitterやフェイスブックを彷彿とさせる。

 また少年たちが「ディス・コン」というゲームの中に立ち上がるサイバー空間で躍動するそのモチーフは、ウイリアム・ギブソンの『ニューロマンサー』を初めとするサイバーパンクの影響がある。しかし、今作の優れていたのはそれらモチーフを「現代日本」の少年の小学校、塾といった生活空間に落とし込んだところにあるだろう。このあたりは、この直後に発売される糸井重里の『マザー』を思い起こさせる。あの作品もそれまでのRPGが無意識に踏襲していたヨーロッパ的な世界観(騎士でお城があって…云々)から自由になり、現代日本に舞台を移したことが一つの功績だった。そしてそれが、後のポケモンに受け継がれることになる。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
80年代後半のアクチュアルな問題を素材にした、新しい形の冒険小説。
冒険小説といっても、財宝や敵なんかは出てこなく、自らが作り出した噂と地続きの現実を生きて行く少年達の物語。

現在の高度情報化社会をこの時代に予言していたかのような本作は、当時感じられなかった「新しいリアル」の入り口が既に開いていたんだと改めて思い知らされる。

残念なのは、狂信的タレントによるディスコン狩りのエピソードによって、この物語が大人社会vs子供社会の物語と誤読されてしまうかもしれない事だろう。

成長物語でもなく、そこにあるただただリアルな世界=現実を生きて行く少年達。あの頃の「新しいリアル」は今の現実で、私たちはその世界をどう生きて行くのだろうか。

物語の主人公達と同じように、ただただリアルな世界=現実を生きて行くしか無いのだろうか?

日本初の世紀末から10年経った今、改めて読み直す程ではないかもしれないが、80年代後半の空気感、皮膚感覚を痛い程のリアルさで感じる事が出来るだろう。
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