教科書ですっと習ってきた、福祉大国としての北欧。一方で聞かされてきた、わが国と比べて異常に高額な税金。
死ぬまで安心。だけど税金がとっても高ーい国。・・・そんな国で生活できる?
わたしが北欧に対して、なんとなく抱いてきたこのようなよくわからないイメージを、きれいさっぱり払拭してくれた貴重な一冊です。
デンマークを歴史・経済・土地・国民性など、さまざまな視点から国際比較することで、福祉大国としての成立条件が明らかにしていきます。
論調は批判にも肯定にもかたよらず、どちらかといえば淡々と事実を紹介していきますので、
デンマーク的なやり方が正しいかそうでないかの判断は、あくまで読者に任せられていると感じました。
そういうことで、内容は濃いのですが、けっしておしつけがましくないのも美点です。
ただひとつ明らかなことは、デンマークで生きていくためには、高い自己決定を求められるということでしょう。
日本とデンマークにもっとも大きなちがいがあるとすれば、これかもしれません。