この本はタイトルにあるようにノーベル経済学賞受賞者のそれぞれの研究分野を分類し、それぞれについて一般読者にもわかりやすいように解説したものです。経済学というと、一般的にお金について研究するというイメージがあるかもしれませんが、その分析対象は広く、たとえばゲイリー=ベッカーが結婚や教育、犯罪といった一見経済活動とは関係ないと思われることを経済学的に分析したり、人々や組織の意思決定をモデル化したりもしています。またゲーム論を用いた制度の分析も盛んです。もちろんいわゆる金融に関する問題や経済政策に関する問題など、直感的に経済学の範疇に入る分野のぶんせきもされています。この本ではこのように多岐にわたるトピックを扱う経済学の近年の流れを簡潔かつわかりやすく解説しています。少し経済学に興味がある人、大学に入ったけどいきなり需要曲線と供給曲線の話をされて少し辟易している人、「誰でもわかる」という本が胡散臭く感じてしまう人、等にお勧めです。