家事手伝いなんて言いつつ、ちっとも家事の手伝いなんてしちゃいない...。自転車に乗って帰る道すがら、わざと路上のゴミバケツにぶっつけたり、看板を突き飛ばしたりして不満をぶつけている。
ノン子(この名はnon-koつまり「無子」とも読める)に未来はないし、過去も思い出したくないことばかり。彼女は、「どこにも」居場所がないと同時に「どこにでもいる」ような存在である。彼女は、夢をいだかない。目的も持たない。明日を考えない。今日の予定もない。
36歳というのは、女性の転換期なんですかね? ノン子とは環境が違うとしても、まぁ、夫とは思いがすれ違い、子供は、親の言うことを聞かななくなる頃だし、「不倫」適齢期でもあります。結婚しない女性も増えているから、その場合は、「もはや簡単には結婚できない」→→「今、子供を生まないと生めなくなる...」といった焦りを感じる歳でしょう。ノン子は、共感しづらいダメ女(今風に言えばイタい女)なのかもしれないけれど、その意味で、ノン子に自己投影できる部分はあるかもしれません。
坂井真紀が壊れる一歩手前のフテクサレのヒロインを、それなりの存在感で演じていた。また、脱力系タイトルとはウラハラに、バストも露わな全裸シーンもあり、文字通り体当たり演技。「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」でも、自らの顔を殴り、お岩のような顔になりながら死んでゆくメンバーを演じて鬼気迫るものがありました。根性ありますよ、彼女の女優としてのさらなる可能性を十分感じました。
箱にいっぱいのヒヨコが登場した時から、きっとコレぶちまけるんだろなって思っていたら、お約束どおり、ヒヨコたちが自由に走り廻るシーンがまってました。(笑) 具体的な問題が解決するとかそういうことよりも、そんな映画的な高揚感をもたらしてくれる絵がいい。そして、ヒヨコもオンドリとなる生命力が...。