アントニー・ビーヴァーの「スターリングラード」「ベルリン陥落」に続く第2次世界大戦の本です。上巻は上陸作戦決行決断から上陸、ボカージュの戦いまでで下巻はサンローからパリ開放までが書かれています。詳細な調査に基づき書かれていますが、上下巻でパリ解放まで扱っているのでところどころは簡素に記載されている章もありますが「さすがビーヴァーだな!」と思わずにはいられません。しかし、今回は彼がイギリス人なのか主に連合軍中心に書かれており、特に戦闘での虐殺行為について連合軍側の行為を肯定していると思われる記述が目立ちます。又アイゼンハワーが上陸前に「ドイツ軍の捕虜は取らずにできるだけ射殺するよう」と命令した件(これに対しては上陸後あまりに投降するドイツ軍が多かったためすぐに先の命令を取り消した)やドイツ空軍のプリラー大尉等2機での連合軍への攻撃等の記述が無いなどこの点は書いておかないと・・・・。と思われる記述が無いのが少々残念です。
細かい点を挙げてもしょうがないのですが、ノルマンディー上陸作戦からパリ解放までの本は今まで「彼らはきた!」「史上最大の作戦上下」「パリは燃えているか?上下」「SSヒトラー・ユーゲント師団史上・下」等であり上陸作戦からパリ解放までを上下で読めるので非常に良かったと思います。