5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
幻想感あって色彩豊かな映像は美しく、松ケンの繊細な演技も凄くいいです。, 2011/10/18
レビュー対象商品: ノルウェイの森 [DVD] (DVD)
原作を読んだのは20年以上も前なのでストーリー自体をほぼ忘れたまま観た上での、映画単体としてのレビューです。原作ファンの方すんません。
まず映像から。トランアンユン監督の世界観なのでしょうか、風景、色彩、キャストのファッション含め、映像としては非常に美しかった。
他の方もレビューで書かれていましたが、淡々とした台詞のいいまわしなどは、確かに小津安二郎監督を意識しているように感じました。
キャストに関しては、松ケンの表情での演技、改めてやっぱり巧いなと。高良くんも玉鉄もはまり役ですね。緑役の方はこの映画で初めて知りましたが透明感ある美しさ、若さが良かった。菊池凛子は彼女ならではの激しい感情の演技で役には合っていたのかもしれませんが、もう少し若くて緑と外見でも張れる方でもよかったのではとも。
残念だったのは、最後の方のレイコさんとワタナベの例のシーン。こちら唐突過ぎて理解できず。
他の方のレビューによると、原作ではちゃんと伏線となる流れがあってこそだったのにその伏線がカットされていたため、??ということになったのですね。であればここも省いたら良かったのでは...と思ってしまいました。
ここからは映画に関係ない部分で、ストーリー自体に関して個人的に考えてみたこと。
ある程度年齢を重ねた今、原作を読み直せば理解できたり、再認識できることもあるのかもしれませんが。。
キズキの自殺の理由、直子が精神的な理由で濡れなくなってしまうこと...相互に関連してるのかもしれませんし、してないのかもしれない。
また他にも、例えば幼なじみであったことや若さ故であること、その他一括りにできない様々な事柄が複雑に絡みあった上での結果なのだとは思いますが、愛はSEXなくしては成り立たないということが目立ってるような気がして、そしてそうはやっぱり全く思えないことが自分自身の根底にあり、だからこそ何だか後味哀しかった。
先日読んだ、岡村靖幸の純愛カウンセリングという本の中での対談で、SEXそのもの自体の行為がなくとも深い愛情で結ばれ、お互いも満足しているというカップルの方の話(ゲイ同志の方であったり、健常者ではない方同志のご夫婦の話ではありましたが)を読んだばかりでもあって...
とはいえ、原作を読み返せば、もっと色んな側面や新たな気付きもあるのかもしれませんね。
とまあ、そんな愛に関することを今一度真面目につらつらと考えさせられる作品ではあります。
その部分だけでも、どんな世代でも観る価値はあるのでは?とは思います。
8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
好きだからこそ色々考えて観てみました。, 2011/11/10
レビュー対象商品: ノルウェイの森 [DVD] (DVD)
愛せないのなら
生きている意味は無い。
それは
だれもが思う究極の愛の形。
愛せないが故の苦しさはきっと並のものではないと思う。
死を選んでしまうのか
もがきながら
再生に向おうとするのか。
なんども原作を読みましたが
映画も悪くないと思います。
原作をテイストを残しつつ
映画は映画としての味わいがありました。
たとえば映像の優美さとか
当時の雰囲気を伝える背景や小道具など
人数をかけた画面の賑わいや迫力
どれも最近の邦画にはみられない重厚さだと思います。
あと
小説を読んでいる時に想像した場面が
裏切らないものになっているのも驚きでした。
当時の大学
学生寮
京都の山奥
など
個人的な想像と映画の画面が合致していたのです。
日本小説の金字塔を原作にして
果敢にも映画化に挑んだスタッフの意気込みに拍手。
並々ならぬこだわりや
細部まで手が行き届いている感が伝わります。
ビートルズの楽曲を使えたというのだけでもすごいと思うし
レコード店長や
大学教授のキャスティングにも
手抜きはありません。
中でも
菊地凛子の圧倒的な佇まいは必見です。
原作よりも直子の苦悩が激しく表れていると思うのです。
しかし
しかしながら
原作を読んだものにとっては
今ひとつ感は残るでしょう。
「お葬式」がないことが決定的でした。
個人的には突撃隊のちょい役的な扱いも残念。
あとは原作のもつ一種の気怠さがない点も。
原作を読んでいない人なら
展開の早さについていけないんじゃないかな、と。
なんだかいろんなことが
唐突に展開するストーリーに映ってしまうのかと思います。
単独で秀作とはいえないけれど
この映画が存在する意味は大きいと思います。
邦画の行く先に選択肢が増えた様な気がするのです。
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5つ星のうち 3.0
なかなか頑張っているとは思う(エラそうでごめん), 2011/12/9
レビュー対象商品: ノルウェイの森 [DVD] (DVD)
箇条書きで
よかったところ
・原作に大筋で忠実にという努力が感じられた
・俳優さんが頑張っている気がする
・ナガサワ、ハツミさんが役にすごくマッチしていた。水原希子がかわいい。初音映莉子、永谷園のお吸い物以来。かわいいなぁ。
ちょっとなーというところ
・「東京」の感じがまったくしない。森林浴はできました。
・セリフ回しがちょっと小説然としすぎか。。。(さすがに「やれやれ」はなかったよね?)
・ちょっとみんなみんなオシャレすぎないか?
・小説で個人的に好きな直子のお父さんにキュウリは食べさせるシーン。冒頭の飛行機シーンがなかった。
・音楽の使い方が馴染みのない感じ
・最後のシーン。ワタナベ。自分から電話しておいて「僕はどこにいるんだろう?」ちょっと爆笑。お前のアパートのエントランスだよ!
・レイコさんがあれじゃただの痴女だよ。