岡田敦のフォトもとても魅力的で、映画にはなかったシーンの役者さんすべてにお気に入りのフォトがあって、映画を思い出すというより、これは映画とは微妙に違う、もうひとつの「ノルウェイの森」だなと思いました。主演の松山ケンイチをはじめとして、おもな出演者の人たちが、映画とは違う表情であったり、たたずまいがあるからです。そして不思議なというか当たり前というか、語っているのは映画で演じた役柄についてなのです。
■松山ケンイチ「ワタナベの誓いに似た気持ちが今の僕に芽生えつつある」■菊地凛子「直子を自分の体の中にしみこませていった」■水原希子「どんなに辛い状況にあっても光の方へと向いている緑に共感」■玉山鉄二「えぐみみたいなもの切なさを見せたかった」■初音映莉子「自分の中にどれだけハツミの魂を見出せるか」■高良健吾「キズキという存在を最後まで残さなければ」■霧島れいか「この先も時々レイコを思い出すと思う」
数枚のフォトと2〜3ページのインタビューにそれぞれの役者さんが答えています。
■トラン・アン・ユン監督「心の痛みが繊細に描かれた美しい物語に心惹かれた」■音楽ジョニー・グリーンウッド「1番興味を持ったレイコからインスピレーションを受けた」■エグゼクティブプロデューサー「小川真司「すべては原作を読んだトランの言葉からはじまった」村上春樹氏は長編の映画化には反対だったそうですが、トラン監督の映画を全部観ていて一度逢ってみたいといわれ逢う事はできたそうですが、まず脚本を見て決めましょうと言われ、そこから映画化まで脚本執筆から映画化権獲得まで3年かかったそうです。あとは、各セットの絵も魅力的で、村上春樹作品のキーワードという特集も興味深かったです。
わたしのように原作は読んでいないけれど(買ったんですが、映画を観た後だと読むのがちょっと怖かったりします)映画にハマった人向きの本だと思いました。