原作を読み、観ました。原作通りの展開を期待してたら「?」な展開。時間の制約上しょうがないのかなと思いますが、「このシーンをカットしては話の展開も分からないし、ただのイヤらしい映画にしか思わなくなるでしょう!」というようなシーンばかりカットされていて… 原作を読んでなく、映画のみの方には理解に苦しまれたのではないのでしょうか。素敵なお話なのにもったいないです。 以下、映画ではカットされてましたがこれがないとノル森の良さが伝わらないと思ったシーンです。 ワタナベがミドリのお父さんとキュウリを食べる…映画ではすぐミドリのお父さんが亡くなってしまって、何のための登場なのか分かりません。 突撃隊の出番ももっと出て欲しかった。 レイコさんの過去の描写。 直子の「淋しくないお葬式」…これがなかったばかりに、原作を知らない方はなぜ最後ワタナベはレイコさんと寝ることになるのか意味不明になると思います。 原作を読んだ私でもレイコさんのこの行動はなかなかちゃんと理解できてないかもしれませんが、レイコさんが直子のお葬式として歌を1曲ずつ歌っていく、あの過程は物語の軸を理解するのに欠かせなかったと思います。 個人的にキズキの自殺シーンやsexシーンはもう少し短くても良かったのでは? 直子の自殺シーンも、あの演出ではホラー映画ですね。 あまりにも「ないと困る」シーンばかりカットされていて、原作と映画は全く別のお話のように思えてしまい、残念ということをここまで書いてきましたが、映像美は美しく、タイトルにも付いている「森」の美しさ、静謐さ、ときに残酷さというものが人物たちの心の動きとリンクしてくるような描写。自然がすごくきれいでした。 私は松ケンファンなのでこの映画好きですが、映像美や音楽、時代考証など素晴らしいだけに、話がもったいないです。是非違う路線でリメイクしてほしい!