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26 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
もったいない! 是非リメイクしてほしい!,
By xsxs "xsxs" (長崎) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ノルウェイの森 【スペシャル・エディション2枚組】 [DVD] (DVD)
原作を読み、観ました。原作通りの展開を期待してたら「?」な展開。時間の制約上しょうがないのかなと思いますが、「このシーンをカットしては話の展開も分からないし、ただのイヤらしい映画にしか思わなくなるでしょう!」というようなシーンばかりカットされていて… 原作を読んでなく、映画のみの方には理解に苦しまれたのではないのでしょうか。素敵なお話なのにもったいないです。 以下、映画ではカットされてましたがこれがないとノル森の良さが伝わらないと思ったシーンです。 ワタナベがミドリのお父さんとキュウリを食べる…映画ではすぐミドリのお父さんが亡くなってしまって、何のための登場なのか分かりません。 突撃隊の出番ももっと出て欲しかった。 レイコさんの過去の描写。 直子の「淋しくないお葬式」…これがなかったばかりに、原作を知らない方はなぜ最後ワタナベはレイコさんと寝ることになるのか意味不明になると思います。 原作を読んだ私でもレイコさんのこの行動はなかなかちゃんと理解できてないかもしれませんが、レイコさんが直子のお葬式として歌を1曲ずつ歌っていく、あの過程は物語の軸を理解するのに欠かせなかったと思います。 個人的にキズキの自殺シーンやsexシーンはもう少し短くても良かったのでは? 直子の自殺シーンも、あの演出ではホラー映画ですね。 あまりにも「ないと困る」シーンばかりカットされていて、原作と映画は全く別のお話のように思えてしまい、残念ということをここまで書いてきましたが、映像美は美しく、タイトルにも付いている「森」の美しさ、静謐さ、ときに残酷さというものが人物たちの心の動きとリンクしてくるような描写。自然がすごくきれいでした。 私は松ケンファンなのでこの映画好きですが、映像美や音楽、時代考証など素晴らしいだけに、話がもったいないです。是非違う路線でリメイクしてほしい!
89 人中、70人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
今になって映画化する意味がまったくわからない作品,
By
レビュー対象商品: ノルウェイの森 【スペシャル・エディション2枚組】 [DVD] (DVD)
名作小説の映画化はやっぱり難しいということでしょうか。原作への思い入れや、登場人物のイメージが、映画を正当に評価するのを阻んでいるのかもしれませんが…。 映像そのものは美しく、透明感と光にあふれ、「ノルウェイの森」の世界観を叙情的に再現していると思います。 でも、全体として説得力がない。 第一の理由はキャストによる失敗だと思います。 菊池凛子は直子の狂気や哀しみを繊細に表現して頑張っているけど、残念ながら「二十歳の美しい少女」は無理があると思います。健康な体なのに精神が病んでいく直子役には、演技力だけでなく、やはり若さや透明感のある静かな美貌が必要だったのでは。泣き叫ぶとオバサンにしか見えない・・・。 逆に緑は登場シーンから麗しい美少女そのもので、原作本来のエキセントリックな魅力や、はじけるような生命力、ある意味ハチャメチャな言動が消えてしまっています。ワタナベを生の世界に引き戻す引力が感じられません。セリフ棒読み、深みのない女優さんの演技力のせいかもしれませんが・・・(大変美しい方ですが)。 挙句の果てにレイコさんは「しわだらけ」どころか色っぽさを残した熟女として造形されてて、最初から若いワタナベを舌なめずりして狙っていたかのような印象すら残し、あれじゃあんまりです。 脚本の弱さも致命的。 原作への敬意は伝わってきますが、レイコさんの過去や、緑の父親の病院のエピソード(きゅうりと海苔)、緑の手紙、ギターを奏でての「お葬式」など、重要なディティールがばっさり省かれているので、彼らの苦悩や心の陰影が伝わってこない。 文庫2冊を2時間程度の映画にするんだから、ある程度の制約はあるでしょうが、これらを省くならこの小説を映画化する意味はないんじゃないの?とすら思いました。 ディティールを省いて引き締まった脚本になったかというとそうではなくて、ディティールを省いたら主となるテーマもぼやけてしまった感じです。 長年活字を通して想像するしかなかった「ノルウェイの森」の世界を、映像で見ることができた喜びは大きいです。 でもやっぱり、映画の出来は残念。見ないほうが良かったかなあ、とも思います。。。
31 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
良くも悪くも強い印象を残す,
By
レビュー対象商品: ノルウェイの森 【スペシャル・エディション2枚組】 [DVD] (DVD)
まず、直子を演じた菊池凛子ですが、直子役には年をとり過ぎている感じもします。それに、下品とは言わないまでも、上品な感じは出ておらず残念。その意味で、「トニー滝谷」の宮沢りえは素敵だった。あの透明感は、村上春樹作品にピッタリ合っていたし、イッセー尾形の演技・雰囲気も良かったなぁと思ってしまいます。ミドリ役の水原希子は、モデルで役者は初めてのようですが生命力に溢れたこの役では、棒読み的なセリフまわしがかえって魅力的。頬やうなじから発せられる若さは、それだけで生を表現しているかのよう。 そして、主人公の松山ケンイチ。さすがですね、どんなタイプの役もこなしちゃう。目線や微妙な表情がいい。 衣装、ロケ地、時代考証、トラン・アン・ユン監督のクラシックなテイストともマッチしています。ただ、村上春樹作品にある、いい意味でのスノッブさはないように感じます。 そして、マーク・リーピンビンの美しい映像。登場人物を真ん中に置かないアングルもユニークで、これも監督のテイストに合っています。 上下2巻の話しを133分に凝縮しているので、カットしたエピソードがあるのは仕方ないことですが、直子の自殺の後で二人で『淋しくないお葬式』をあげるエピソードがカットされているので、レイコが、ワタナベ君に横恋慕してて、直子が死んだのをいい事に、ワタナベ君とセックスしたとしか思えない。これはイカンでしょ。 突撃隊の柄本時生、永沢役の玉山鉄二はピッタリでした。ただ、登場場面がもっと多くてもよかった。レイコ役の霧島れいかは、印象は悪くなかったですが、歌がイマイチなのはねぇ。それに、(まぁ、版権の問題があるんでしょうけど)肝心のビートルズの歌を歌わないし。「イエスタディ」「ミシェル」などはともかく、彼らの心象風景を象徴している「ノーホエア・マン」は歌って欲しかった。 何はともあれ、鑑賞後は原作を読んだ時に感じた何ともいえない喪失感を味わいました。この言葉に出来ない感覚が、この物語の核なんですよね。たぶん。それは、ちゃんとこの映画にもあったと思います。 良くも悪くも強い印象を残す映画であり、私は肯定的に評価したいです。
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