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56 人中、46人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
青くさくて、感傷的すぎる。記憶ってそんなもの,
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レビュー対象商品: ノルウェイの森(下) (単行本)
村上春樹って名前がやたらと一人歩きしいるが、私は村上春樹の本ほど予備知識なしに読んだ方が断然楽しめるものはないと思う。 事実、私は恥ずかしながら中学生まで外国文学しか読まない西洋コンプレックスばりばりの文学少女だったので、たまたま家にある『ノルウェイの森』を読んだとき、村上春樹なんて名前まったく知らなかったし、これがベストセラーなんてことも知らなかった。だから、よく見る評価で“これがベストセラー?”とか“これが純文学?”とか“これがノーベル賞候補の作家?”とか書いてあるととても違和感を感じる。 そういう先入観なしに読んだら、ビックリするくらい自分の中にスルスル入ってくる奇妙な小説なのに・・・・。これはまぁ人それぞれだろうけど、私は少なくともこの露悪的なほど感傷的で理不尽な小説に物凄く感動したのを覚えている。 死人が多いとか、整合性がないとか、そんなこと他の小説でも山程あるし、性描写も特に過激だとは思わなかった。そんなことよりも、ただただ胸が痛くなった。 直子はキヅキや姉の亡霊に囚われ続けていて、本当に人を愛せなくなっていたのかもしれない。そんな静かな生を感じさせる直子を、唯一救えたかもしれないワタナベ君が、鮮やかな生を感じさせる緑に惹かれていく過程。そして直子やキズキが何故死ななければいけなかったのかの徹底した"分からなさ"は、この奇妙なストーリーだからこそリアルに浮かび上がってきて、痛々しい。 人の記憶なんて不確かなものが多い。事実、自分の胸にしまっている大切な記憶や思い出を掘り起こしたら、『ノルウェイの森』の様に奇妙で生々しいものが出来上がってしまうんじゃないかと思う。私は、この小説はワタナベ君が直子のことを忘れないために、書いた小説なのだと思う。 だからこそこれ以上ない位感傷的なのだ。大人になるとよくわかるけど、過去の記憶を思い返すときほど感傷に耽ることはないのだから。実際にあの時の中に身をおいていたころ、自分がどれ程青くさくて愚かなのか分かっている人はいない。
74 人中、59人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
まだ年若い村上ファンが、いつか手に取って欲しい一冊,
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レビュー対象商品: ノルウェイの森 下 (講談社文庫) (ペーパーバック)
春樹氏の作家デビュー25周年を記念して、オリジナルカバー、レイアウトで復刊された文庫本です。私が初めてこの作品を読んだのは、20歳前後の頃で、そのときは、特に感慨を持たなかったことを記憶しています。むしろ、春樹氏の作品群の中の「気に入らない作品」と、私の中では位置づけられていました。 『羊をめぐる冒険』や『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』を読んで、感銘を受けていたのにも関わらず・・・。 それは、その当時の状況への反発も幾分あったからかもしれませんし(この本は事実上、村上春樹の名を世間へ知らしめることになる記念碑的ベスト・セラーとなり、当時はそれこそ『世界の中心で愛を叫ぶ』と同じようなミーハーな騒がれかたをしたものでした。)、同時に私がまだ若く、この小説にこめられた喪失感、孤独感を、深く受け止めることのできる器がなかったからかもしれません。 しかし、それから十数年が過ぎた今、改めて読み返してみると、当時には感じることの出来なかったものを感じることができ、個人的に、今やっと、この名作を評価する気持ちになれました。 最近は、ずいぶん若年層の春樹ファンが増えてきているようで、『海辺のカフカ』や、最新作『アフターダーク』で初めて春樹作品を読み、感動を覚えている若い方がいらっしゃるようですね。そのような方に、この作品を、「いつか、そのときが来たら読んで欲しい本」としてオススメしたいと思い、このレビューを書きました。 私の言う「いつか、そのとき」とは、人生において、ふと気がつくと、大切な人、大切なときを自分がすでに多く失ってしまったことに、ふと気づいたときとでも言えばいいでしょうか・・・。そのときこそ、この小説が心の奥に染み渡るような気がしています。 私のように、早すぎる時期にこれを読んでしまったがゆえに、「別に面白くなかった」と思ってしまった方にも、オリジナル・カバーが出たこの機会に、再読してみてはいかがでしょうか。
52 人中、41人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
たぶんもう、彼の作品は読まない,
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レビュー対象商品: ノルウェイの森(下) (単行本)
多くの人に読まれている作家なので、私が「感動できなかった」と述べても、世の中に何の影響も与えないはずですから、思ったままを述べます。一度読んでいたはずなのに、登場人物の記憶はもちろん、物語の展開まで、すっかり忘れてしまっていた自分自身にびっくりした。一度読んでいたはずなのに。ここまでまったく記憶が残らなかった作品というのも自分としては珍しい。 記号のように意味を持たない登場人物の希薄さ。次々に自殺してしまう人々。自殺しない人は消失してしまう。 見苦しいほどに生きる。あるいは懸命に生きる。生存することに執着しながら、死んでゆかねばならなかった。そういう人たちの本を好んで読むので、この本のように、「面白かったけれど、何の記憶にも残らない」。そういう本は、あまり読みたくない。それが結論だ。たぶんもう、彼の作品は読まないと思う。
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