前巻の後引く幕引きから果たしてどう繋がる・・・と思ったら、本編は一度回想編へ。
由良悠介に向けられたスターとしての期待・応援と、それに応えることが出来なかったゆえの仕打ち。
普段私達がスポーツ観戦をして何気なく思ってることでも、「それを浴びせられる本人の立場で考えたことがある人は、果たしてどれだけいるのだろうか」そんなことを考えさせられました。
今巻に限ったことではありませんが、この作者は人の正負の感情を表現するのが凄く上手いです。
「悠太」という人物像に関しても、ここで初めて事の顛末の真相が語られることとなりますが、今まで読者に与えられてきた「他人からの伝聞によるイメージで作られた悠太」と全く異なっているというのが印象的でした。
人の脚色って怖いですね。
ノノの「男装」が持つ意味の深みがより増したところで、今後の展開がより良いものになればと期待してます。