学生時代、偶然目にしたポスターにひかれ、何となく劇場に足を運んで特に期待することもなく鑑賞したこの映画に、私は人生を揺さぶられました。
この作品との出会いがなければ、おそらく私は夢を叶えることもなく、退屈な日々を過ごしていたと思います。
それぐらい圧倒的な衝撃と影響を受けました。
これほどの名作が、なぜかあっさりと廃盤になってしまったため、今回のデジタルニューマスター版での発売は心から嬉しく思いました。
さすがニューマスターというだけあって、映像がクリアになっています。
ただ、旧DVD版と比べて残念な点もいくつかあります。
まず、一流の声優さんたちによって収録された日本語吹き替えがカットされています。
字幕も旧DVD版と内容が微妙に変更されています。
ドイツ語のことはよくわかりませんが、旧DVD版のほうが、直感的でうまい言葉を選んでいる気がします。
そして最も残念だったのが、テーマソングとともにハイライトシーンが流れる圧倒的なメニュー画面が、ずいぶんシンプルになっていた点です。
旧DVD版はチャプターメニューにもメッセージが込められていたのですが、そこも普通になっています。
今回のデジタルニューマスター版も、映像美やメイキング収録といった利点はありますが、トータルで考えると、旧DVD版のほうが上質と言わざるを得ません。
それでも「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」という作品の素晴らしさに変わりはありません。
全力でおすすめします。
そして旧DVD版とサントラの再販をひっそりと願います。