本文のなかで、ノキアの上昇は、ヨルマ・オリラが社長に就任したときに始まったのだと紹介されている。その要因として、「オリラが社長になったとき、ノキアには11の部門があり、生産していたものはトイレットペーパーから電線、携帯電話と多種多様な製品だった。それらをオリラの指揮のもと、ノキアは他部門すべてを売り払い、携帯電話市場とそのインフラである携帯電話回線網に事業を集中させた」ことを挙げている。これらの記述から、近年、経営書などで脚光を浴びている「事業の選択と集中」を同社がまさに実践することで、急成長していったことがわかる。また、フィンランドの政府がノキアと一体になり、支援したのだという。
フィンランドでの同社の位置づけがよくわかる表現として、第1章の最後に、「ノキアは彼らを勝利者に仕立てた。世界の覇者に。サッカーのワールドカップ本大会への出場をいまだ果たせない国にとって、これはかなり喜ばしいことなのだ」という記述がある。本書はビジネス書として、そしてノンフィクションとしても興味深い。(玉木 剛)
登録情報
|
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|