音質に関しては、他の方がレビューに書いてくれるし、
収録内容は解説に書いてあるので、細かい部分と少しのトリビアを。
[同梱物]
CDが4枚とDVDが1枚。
復刻ポスターと90ページほどの巨大ブックレット。
載ってるアーティスト写真に、未公開物はなし。
巨大ブックレットの表紙は、1ドル札が20ドル札になっています。
(アナログ版のジャケットも20ドル札、通常版はオリジナルの一緒)
[Disc1]
Nevermindの全13曲リマスター。シークレットトラックのEndless, Nameless含み。
オリジナル版では記載が省かれていましたが(しかし今回、やっと記載された!)、
"Polly"のみ前ドラマーがChad Channingです。
シングルのB面9曲も同時収録。
この時期のシングルは4枚"Smells Like Teen Spirit""Come As You Are""In Bloom""Lithium"。
"Lithium"のUK版のみ"D-7"が収録されています(本ディスクに収録!)。
"Smells Like Teen Spirit"のみシングルだと20秒ほど短いedit版ですが、
このディスクには収められていません。
[Disc2]
大きく3つのパートに分かれています。Nevermindが出来るまでって感じのディスク。
1〜8曲目はSmart Sessions。1990年4月2日-6日録音。
音質いいので勘違いしがちですが、この8曲がNevermindへの第一歩となります。
Butch Vigと一緒につくったこのラフMIXを、
あらゆるメジャーレーベルへ送り、ゲフィンとの契約を勝ち取ります。
そしてこの8曲のドラムは、Chad Channingが叩いており、
この収録後に、ChadはNIRVANAを解雇されてしまいます。
この時の録音で発売されたアルバムには"Polly"のみ使用です。
9〜16曲目はBoombox Rehearsals。
ここから、Dave Grohlが加入です。
Smart Sessionsから1年たっています。kurt Krust、Daveと3人の友達で録音。
すでにメジャーデビューが決定していたので、
Butch Vigに再度依頼するのと新曲の練習をかねて録音したと言われています。
この8曲以外にも録音はされているはずですが、
練習用の録音のため、あまり流出もしていません。
なお14曲目の"Old age"は、kurtの奥さんCortney Love-CobainのバンドHOLEに
あげてしまいました。
Smart Sessions後にkurtは、長年付き合ったTracy Maranderと別れます。
(TracyはBleachのジャケ写を撮っている通り、本当に長い付き合いです)
Boomboxの時期には、Tobi Vailという女性に恋をし振られます。
そして、ヘロインに手を出し始めます。
メジャー重圧から、強いドラッグに手を出したと言われていますが、
何のことはない女の子に振られたのが原因です。
ちなみに"Smells Like Teen Spirit"はTobiとの関係を歌っています。
なのでこの頃はまだCortneyとは付き合い始めていません。
17曲目はイギリスの番組「John Peel Sessions」に出演時のもの。
この時"Dumb"と"Endless, Nameless"も演奏しています(収録なし)。
収録時にかなり疲れていたらしく、全体的に精彩に欠いています。
1991年9月3日収録なので、アルバムプロモのためのヨーロッパツアー中です。
18曲目は同じくイギリスの番組「Mark Goodier Session」に出演時のもの。
Incesticide収録の"Been a Son""(New Wave) Polly""Aneurysm"と同じ日です。
1991年11月9日収録です。
と、アルバムスタートからアルバム後のテレビ出演が収められているのが、
このDISC2です。
[Disc3]
Devonishire Mixesと言われているButch Vigがミキシングしたバージョンです。
これをゲフィンが聞いて不満を持ち、Andy Wallaceを雇い、
よりラジオでも迫力が出るようにパンチのある音にしたのが、
発売されたディスクです。
一般的にkurtはこの発売されたミキシングが嫌いで、
Butch版が本当のNevermindだとか言われますが、違うようです。
むしろButchのMIXを一番初めに嫌がったのはkurtで、
ゲフィンやButchともに、新しいミキサーを探したと言われています。
なので、ケンカ的な感じで2バージョン出来ているわけではなく、
全員が友好的に、2バージョンが出来上がっています。
(諸説ありますが、当時Andyのミキシングを気に入っていたのは確か)
当時のkurtの望みは、ソフトな(メジャー的な)曲は綺麗に、
ハードな(インディ的な)曲は攻撃的に、
けれど、ただ綺麗にしたり、攻撃的にしたりするのではなく、根底はパンク!
というかなり無茶な要求だったみたいで、Butchも困ったとのこと。
そういう意味では、Butch版はインディ寄り、Andyはメジャー寄りっていう、
ミキシングで音がここまで変わるってのを楽しむのが正しいかと。
[Disc4]
Happy,HalloweenのMCから始まるように、
1991年10月31日のParamount Theatreでのライブを完全収録。
音源は以前からブートでTRICK OR TREATとして出回っていたやつ。
この日はBikini Killが前座で、Mudhoneyが対バンでした。
時期的には、Nevermindが売れまくりだした寸前くらい。
この月は、すでに大小28本のライブを行っており(先月からだと40本!)、
疲れているはずですが、好きなBikini KillとMudhoneyと一緒だったからか、
あまり疲れを感じさせないライブです(でもやはり後半は振り絞っている)。
色々とソロパートが違ったりするので、やはりNirvanaはライブバンドだな。
と思わせるディスクです。
[Disc5]
Disc4のDVD版。単品販売もあります。
4曲のPVも収録。
"Smells Like Teen Spirit"は何気に、
30秒ほど短いディレクターズカット版。
MTVオンエアーとも違うので、結構貴重。
"Come As You Are""Lithium"は、MTVオンエアー版と一緒です。
"In Bloom"は、SUB POP版(全然違う映像)と、
服がスーツ&ドレス、ドレスのみ、スーツのみの3バージョン、
計4バージョンありますが、
このDVD収録されているのは、スーツ&ドレスのみです。
(全編スーツは放送された事がない流出のみ)
以上、5ディスクの解説とトリビアでした。
全体的に、かなり完成度の高いBOXセットだとは思いますが、
この時期には、WITH THE LIGHT OUTにもいくつか収録されている
未発表の曲が録音されていますが、本セットには収録されていません。
有名どころでは、"Song In D"とか"Token Eastern Song"とか"Oh The Guilt"とか。
Disc増やすか、3枚目にこれらの曲やコンピ用の曲も収録してくれてたら、
完璧だったなぁと。とはいえ、かなり満足度高いので、
売り切れる前に購入するのをお勧めします!