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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
物語の極限へと挑む物語―,
レビュー対象商品: ネル (想像力の文学) (単行本)
早川書房の新レーベル『想像力の文学』―最新刊は衝撃作『姉飼』をはじめ、『くくしがるば』、 川端賞候補にもなった『麝香猫』などで知られる著者によるダーク・ファンタジー。 世界の果てにある小さな家で、 両親と幸福に過ごしていた少年ネルが 虚無の女王に囚われた両親を救うための旅へと出かける。 山よりも大きな巨人 主人公の親友である話す桃 ―といった普通のファンタジーの要素と 物語の中の物語の中の物語の中の物語・・・ と幾重にも入れ子構造になり それらがやがて相互に作用しあう複雑な構成、 それに上下二段書き、500ページを超える長大さがあいまって 読者は混乱・困惑の渦へ飲み込まれます。 本筋であるネルをめぐる物語はもちろんのこと 作中の物語はどれもとても面白いのですが とりわけ印象深かったのは 戦争大臣とその殺し屋ラオの物語 そして、ネーミングが思わせぶりな悪の帝国マーソメリカ できることなら、この部分だけ独立して出版してほしいほど☆☆。 われわれの想像力と物語観(そして忍耐力?)に 真正面から挑戦状を叩きつける本作。 剛速球を真正面から受け止めるような覚悟を持って 楽しんでいただければ―と思います
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