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ネルソン・マンデラ 私自身との対話
 
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ネルソン・マンデラ 私自身との対話 [単行本]

ネルソン マンデラ , 長田 雅子
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 3,990 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

「偉人」と呼ばれ世界の賞賛を浴びてきたマンデラ。だが実際の彼は、小さな幸せに憧れ、時には悩み、絶望し、怒りに身を震わせる一人の人間であった。その真実の姿が初めて、本人によって明かされる。マンデラ――この世界には今も、あなたのような人がいる。

内容(「BOOK」データベースより)

「偉人」と呼ばれ世界の賞賛を浴びてきたマンデラ。だが実際の彼は、小さな幸せに憧れ、時には悩み、絶望し、怒りに身を震わせる一人の人間であった。その真実の姿が初めて、本人によって明かされる。

登録情報

  • 単行本: 524ページ
  • 出版社: 明石書店 (2012/1/24)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4750335177
  • ISBN-13: 978-4750335179
  • 発売日: 2012/1/24
  • 商品の寸法: 20.2 x 14.6 x 4.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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ヒーローと呼ばれる人も、一人の人間、ということがよくわかる。
この事実が、どうしてなんだろう、とても励ましになる。
悩む、悲しむ、考える、喜ぶ、悲しむ、人として当たり前のこと。
マンデラという世界的ヒーローにもこういうことがあったと知るこの1冊は、私たちひとりひとりも何かしらのヒーロー・ヒロインになる可能性があることを示してくれているのかもしれない。
特に、東日本大震災の復興期を生きる私たちは、あまりの出来事の大きさにめげてしまいそうになっている。
それでも、人間らしさを大切にしながら、この復興期を過ごしていこう、小さなことにでもヒーローになろう、そんな勇気を与えられる。
そう思うと、やはり、マンデラ氏はヒーローと呼ばれるに値する人。
当たり前のことにプラス、相手に対する思いやりや配慮を感じられる。小さなメモひとつにも、すごいな、と思う。監獄で嫌な思いをさせられてきたのに、どうしてこんなに相手を思う気持ちがあるのだろう。
ヒーローとは何か。人として生きるとは何か。
マンデラ氏が見せてくれた姿に人生の新たなヒントを得る1冊。
自分をこのように公表することは勇気が行ったことと思う。
マンデラ氏に伝えたい一言は、「ありがとう」。
(マンデラ氏の入院のニュースが流れているが、どうか、この感謝の気持ちが届きますように。)
また、訳が重くなくて読みやすい。
ヒーロー自伝にありがちな力みがなく、淡々とした日本語がとても入り込みやすい。
淡々としていながら、冷たくない。
そのなかには、マンデラ氏だけでなく、南アフリカへの敬意も感じられ、好きなんだな、南アフリカのこと、と感じる。
異文化に対する姿勢についても学ぶところがあり、疲れて帰宅しても、寝る前にページをめくるのが楽しい。
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By ロビン トップ1000レビュアー
 部族の酋長の家系に生まれ、大学へ進学して弁護士となるも、南アフリカ反アパルトヘイト闘争に身を投じて指導者として活躍、その途上で投獄されロベン島など複数の収容所で30年近く獄中闘争を経験、出獄後にアフリカ系初の南アフリカ大統領となったネルソン・マンデラ氏の、氏へのインタヴュー、自筆書簡、日記、未発表の自伝原稿などを集めて編まれた本です。訳者あとがきには「本書は100パーセント、マンデラ自身の言葉を使用している」とあります。

 過去に出版されたマンデラ氏の自伝『自由への長い道』は、執筆当時の南アフリカに漂っていた微妙な政治状況が反映されており、アフリカ民族会議(ANC)やマンデラ氏自身の政治的配慮が働いている部分がある(デラクークに対する否定的意見が全く書かれていないことなど)という見方に立ち、そのような空白部分を埋め、また偶像化された<聖者>マンデラを描くのではなく、お茶目で時に怒りもする<人間>マンデラを描くことを目的として作られた本ということです。
 
 序文は現アメリカ大統領バラク・オバマ。巻末には、年表、索引、南アフリカの地図、略称解説など付いていて親切ですが、それでも自分である程度当時の南アフリカの置かれていた状況や世界情勢などを調べながら読まなければ、イマイチ内容を理解しきれない部分はあると思います。

 手紙やインタヴューなどの文章は大部分話し言葉で読みやすいですし、訳文も噛み砕かれているので、抵抗なく読み進められるのではと思います。それでもページ数が多いので、読みなれない方は読み通すのが少し骨かもしれませんが、興味のある部分だけ拾い読みしても非常に有益な本と思います。

 普通に考えても、いつ出られるとも知れない獄中にあって、ましてアフリカ系の人間を人間と思っていないような看守もいる中、粗末な食事や衛生的とは言いかねる環境に耐え、手紙を検閲されるなどの過酷な扱いをされて、家族と長い間離れて暮らさなくてはならないことだけでも、恐ろしく辛いことでしょう。
 信念を貫いて生きる中で不可避的に生じる犠牲に対し並々ならぬ覚悟をしていると言っても、人権闘争の少なからない影響で幾度かの結婚と離婚も経験され、息子さんや娘さんとの度重なる死別や、お母さんの死に目に遭えず葬式にさえ出させてもらえなかったことなど人生で起きる辛いことは殆ど体験されたようなマンデラ氏。それでも決して投げやりにならず、絶望せずに前進していける氏の強い意志と精神力には、感銘以上のものを受けます。
 
 自分や仲間を虐待し拷問した白人たちに対しても寛恕の気持ちを持ち、お茶会に誘って一緒にお茶を飲んだり、仕事をしたりするなんて・・私は本を読む時は「自分が同じ立場だったらどうだろうか」と考えながら読みますし、初代会長が時の軍国主義政府に抵抗して獄死した団体に誇りをもって連なる者として、マンデラ氏の闘争は他人事ではないわけですが、氏の真似をすることは少なくとも今の私には無理だなあ・・と思いました。
 日蓮大聖人は、「(釈尊の弟子で師を裏切り迫害した)ダイバダッタは釈尊の第一の善智識なり」と、仏にとっては自分を迫害した人間さえも感謝に値する成長の糧なのだ、と説かれていますが、マンデラ氏はそうした究極の境涯に非常に近い方だと思います。
 しかし、恐らく当時マンデラ氏の周囲の人間の反応も様々だったでしょう。寛恕の行為に対し、むしろ批判や冷笑もあったのではないでしょうか。でも氏は、そんなことは気にしないでわが道をゆくのでしょう。「人間の名に恥じぬ生き方をしたいと望む者に、人生は戦いを免除してはくれない」−自分も強くならねばならないとつくづく思います。
 
 氏は現実的で実際的ですが同時に、信念に殉じる人間の常として、頑固者です。「握手するからには立ち上がって握手する」という習慣を変えるのを拒否して「じゃあ仕方ないからホテルに籠もっていてください」と言われたりもします。
 
 自分で自分の生き方を決め、そのために起こる犠牲や結果に責任と覚悟を持って、とにかくも前を前を向いて明るく生きぬいていく−それだけでも困難なことを、この人種差別の不条理という歴史の忌むべき文脈の真っ只中でやりぬいたこの人物から、人類が学ぶのをやめる日は来ないでしょう。

 お勧めです。
 
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