本作品はなんとなく「番外編」として無視されてきたし、VHS時代にレンタルしてがっかりした映画なのだが、見方を変えると結構面白い。
ファーストのシーンでコネリーが使うSMGはチェコのVz24。射撃場でサイレンサーつけて撃っているのはマウザーHSc。現場復帰してからは、当時の最新銃カール・ワルサーP5。途中、南部14年式が出たり、チェコのVz58PとかイングラムMac10が出てくる。当時珍しかったMP-5なんてのも出てくる。意外に珍しい物ばかりだったりするので、ガンマニアは見て損は無いかも。一部で、P5を撃たない、と批判されたこともあったが、コネリーはあえて撃たなかったのではないのだろうか。2年ほど前にイギリスでこの頃のプロップがオークションに出されたが、オクトパシーとネバーセイ・・・では、シリアルが同じ銃も使われていたことが判明しているからだ。なのに、撃たなかったのは「新兵器とか撃ち合いとかばっかりのスパイ映画」に対する決別宣言のつもりだったのではないだろうか。最近、そう思えてならない。少なくとも,以降「ロック」までコネリーが007ッぽい役をやることは皆無だったし。
ある意味、「新兵器や派手なガンアクションのない大人のスパイ映画を作ろう」と言う意欲作、ともいえると思います。