本書の表紙に細かい字で「読書家のサイドビジネス、ワンテーマこだわり派、定年退職起業家にオススメ。」という文字列に惹かれました。定年後のイメージはまだ持ち合わせていませんが、本好きにとって古本屋の店主というのは魅力的に映っていました。
リコーという一流企業を退職して「本と文化の街 スーパー源氏」を運営している筆者です。在職時はシステム事業の新規事業に携わっていたことが、ネットでの先鞭をつけたのでしょう。退職時に奥さんの猛反対を受けたことも書かれていました。なるほどそうでしたか。
第2章では「スーパー源氏」に参加している書店を取り上げ、その魅力や運営などを紹介しています。自社への誘導かな、とも思いましたが、結構他のサイトや業者についても詳しく記載がありますし、仕入れや税金、古物商免許の申請や梱包方法に至るまで、筆者のノウハウが書かれていますので、実際にネット古本屋を開業しようとする方にはきっと参考になることでしょう。
肝心の買い取りですが、結構「セドリ」が使われているのに驚きました。そういえば、大型古書店チェーンでそれらしき人を見かけていますが。142ページ以降に実際の買い取りのリストが掲載してありました。値付けが難しいのは理解できます。古書の価値の見極めはネットであろうと店舗経営であろうと一緒ですから、経験が物をいいそうです。