題名の通り「ネック」から編み始めるセーターを主にのせた本です。一部小物としてボレロ、ポンチョとありますが基本は丸ヨークから編むやり方とラグラン線で増し目をしながら編む2通りが掲載されています。
アメリカではネックから編むセーター(top-down sweaters)は人気で本もたくさんありますが、日本では1990年代に一度ブームがあっただけで、今やこの手の本を探すのは難しい状況になっています。今回の本はただメリヤスでシンプルに編むだけではなく、ヨークだけがアラン模様、フェアアイル模様のセーター、全体がアラン模様のセーターなど、けっこう編み答えのある作品ばかりが載っています。使用糸も比較的手に入りやすい糸が多く、ブリティッシュエロイカ、クィーンアニー(両方ともパピー)の様にロングランの糸も使用されているので、今期だけでなく将来的にも編める作品が多いのも魅力です。
パーツを編んではぎ合わせるやり方が主流なため、ネックから編むといわれてもピンとこない方も多いと思います。今回は丸ヨークとラグランのセーターの編み方、そして編む前にセーターのパーツの紹介(ヨーク、まち、袖丈、着丈など)が説明されているためはじめての方でも編むことが出来ます。本の最後には簡単ですがサイズ調整の方法が書かれています。
日本ではなかなか見かけない本なので気になる方、とじ・はぎが苦手な方にお勧めできます。ただ、とじ・はぎの代わりに目を拾います。そして、袖を編む頃にはセーター全体の重さ(最終段階では約500gほど)がかかるのでとても重たくなります。この点はネックから編むセーター全体にいえることです。重いものを編むのが嫌な方、目を拾うのが苦手な方は反対にお勧めできません。
自分の好きな糸で始めからデザインする方法が載っていないため☆4つです。