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最も参考になったカスタマーレビュー
5つ星のうち 4.0
現代の問題を平明に描いた秀作,
By 某 "バカ" (さいたま市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ネザーランド (単行本)
主人公の男は妻と息子と別居中の銀行員。ある日突然、依然係わりの深かった知り合いの訃報に接して過去を振り返る・・・という粗筋は解説どうり。この係わりの深かった男がやけにクリケットが好きで何とか全国で普及させようとやっきになっていて、小説中にもやたらと試合の模様ややり方が展開されます。何故こんなにやっきになってこのスポーツを広めたいかは色々な解釈が成り立つと思いますが、やはり国、人種、価値観、言語を超えて協力して友好な関係を築かなければならない、それを実現させるには誰もが出来るスポーツを普及させよう、という著者のメッセージをこのクリケットというスポーツを暗喩にして描き、9・11以降の世界のキーワードである「共存」を現実に有効にする為のように思いました。そして「共存」の最小単位である主人公の家族も再生されなければならず、それはこの本を読む全ての人に向けて家族を大切にしようと訴えかけているようにも思いました(少々安易か)。題名はニューヨークの古い呼び名からきているらしく、そのNYへの拘りからやはり未だに同時多発テロが生々しい現実として続いているのを感じました。 まぁ、普通に面白い小説でした。
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