単にネコが人間の言葉を話すというのでは、いかにも物語的ですが、著者のアニーさんはよくネコのことを調べられているようで「あぁ、いかにもそう言いそう」というセリフが多く、思わず吹き出してしまいます。
たとえば、わけのあるノラネコを家にかくまうことになりますが、元から家に飼われてるネコはそのことを聞いて「やっぱり、がまんできん」と言って、ノラネコが家に来るなり一戦交えます。
人間的な考えでは「しょうがないなぁ、どうやって一緒にうまくやって行こうかなぁ」と思うところです。実際の世界でも、自分の縄張りに知らないネコがやってくると、やっぱり最初はケンカすることになるでしょう。
登場猫物も、教会のネコ、学校のネコ、ホテルネコなど、それぞれ個性的で、各視点からの人間世界が語られているのも、面白い点です。本の中のネコたちは、知らんぷりしつつ、結構人間世界を見たり聞いたりしています。(全く誤解していたりする時もあるようですが)
結末も粋な終わり方でした。
オランダで高い人気があり誰もが知っている話らしく、オランダ人気質も少し感じられたような気もしました。