『ジャケ買い』という勢いで買いました。
本当に綺麗な表紙で、表・裏・表表紙・裏表紙・上・下と
じっくり目で楽しませていただきました。
主人公は男性で、物静かだけど自分を持っている頭の良い学生。
場所は「アナザー・ヒル」と呼ばれ、
「ヒガン」という文化を持っているイギリス。
上下巻セットですが、上巻の終わり方がなんとも空恐ろしく、
怖いもの見たさで下巻に引き込みます。
ここに恩田さんの持ち味のひとつである「ちょっとゾッとする」書き方が生きていると思います。
作品中に登場人物が言っているように
「小説にしたら3冊にはなる」
ぐらいの事件が起こります。
本当に次々と重なり合って。
しかし決して読者が迷子になるような事件ではないので大丈夫です。
私は最後の2章ほどは、話を大きくした割にはそういう終わり方?
とガッカリしてしまったのですが、
それまで楽しませてくれた分と、ステキな表紙で楽しませてくれたということで、
“★★★☆☆”ということにさせていただきました。