2大スーパーパワーの時代から、米国が圧倒的な力を持つ時代を経て、
現在は、単独で世界をリードする存在がなく、世界各国が、異なる価値観、
文化に基づいて行動する時代へ移行している。筆者は「新しい中世の時代」と喩えている。
そもそも国という概念がぼやけてきていることを指摘する。
国をこえて人々がつながり、特定の問題については
国際的な団体が影響力を持ち、実際に行動するような時代になった。
原発や環境問題、人権問題だけではない。実際に医療や食料支援などを
NGOなどの組織が(国の意向とは関係なく)活動している。
巨大民間企業も、大きな影響力を持つ。
(一方で国々が作った国際機関(世界銀行等)は機能不全に陥っている。)
経済的にも国境はあいまいだ。
そもそも中東やアフリカの国境は、欧米が勝手に線を引いただけのところも多い。
中進国では、海外への出稼ぎ労働者からの送金が大きな収入になっている。
先進国では、多くの外国人労働者を受け入れて、不足する労働力を補っている。
こんな不安定な時代を「ルネサンス」呼べる明るい時代にできるのかどうか、
ひとつの鍵は、インターネットが支える「情報の透明性」ではないか。