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ネオコンの論理
 
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ネオコンの論理 [単行本]

ロバート・ケーガン
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (33件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

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アメリカ有数の外交政策の研究者である著者による、国際社会に大きな波紋を投げかけた論文が、内容を拡大して本という形で再登場する。

最近アメリカの外交政策に懸念を覚えているヨーロッパ各国の指導者は、ニューヨーク・タイムズ紙(2002年7月21日付)が「真実の時」と表現したものに向かっていると感じている。長年に及ぶお互いの恨みつらみや緊張関係を経て、突然、アメリカにとってのほんとうの国益と同盟国の利益とが、大きく隔たっていることがわかるようになり、大西洋をはさんだ関係自体も変わってしまって、それはもう後戻りのできないところまできている可能性もある。ヨーロッパはアメリカを、強引で、一方的で、必要以上に好戦的だと見ているし、アメリカはヨーロッパを、疲れきっていて、不真面目で、弱い存在だと考えている。両者の怒りと不信感は、ますますひどくなり、さらに無理解を呼んでいる。

2002年の夏、ロバート・ケーガンはポリシー・レビュー誌の中で、この袋小路にはまり、追い詰められた両者に、互いの立場から自分自身の見直しをするよう迫った。第2次大戦後の大きく異なったヨーロッパとアメリカの歴史を追いながら、ケーガンがはっきりと述べているのは、一方は血塗られた過去から脱出する必要性から力と脅威に関する国境を超えた信念が生まれ、もう一方は必然的に力とグローバルな影響力によって「ポストモダン・パラダイス」の擁護者として進歩を遂げたことだ。このすぐれた分析は、アメリカ、フランス、日本の政府にも議論を呼ぶことになるだろう。必読の書である。(Book Description)
--このレビューは、同タイトルのハードカバーのレビューから転載されています。

内容(「MARC」データベースより)

世界の世論に抗して、アメリカはなぜイラク戦争をしかけたのか? この先、アメリカは世界をどこに導こうとしているのか? 傲慢ともいえるアメリカの世界戦略の根拠は? 米ジャーナリズム有数のネオコンの論客が答える。

登録情報

  • 単行本: 154ページ
  • 出版社: 光文社 (2003/5/23)
  • ISBN-10: 433496155X
  • ISBN-13: 978-4334961558
  • 発売日: 2003/5/23
  • 商品の寸法: 19 x 13.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (33件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 ネオコン=現実主義的理想主義者, 2003/6/5
レビュー対象商品: ネオコンの論理 (単行本)
ニュースで散々聞かされてきた「ネオコン」論客の著作が初めて邦訳されたということで、薄い本ではあるが記念碑的な一冊であると言えよう。

邦題は『ネオコンの論理』となっているが、本書はネオコンの外交戦略全般を扱ったものというよりは、むしろアメリカとヨーロッパとの関係を中心に構成されている。ヨーロッパがカント的世界に安住できるのは、アメリカがホッブズ的世界の対処を遂行しているからだという指摘はあながち的をはずしているとも思えない。

邦題通りに『ネオコンの論理』を垣間見ることができるのは「アメリカ人は理想主義者である・・・だが、力がないまま、理想をうまく広めた経験はもたない」という箇所であろう。ネオコンは相当生真面目に平和や安定ということを考えている。だが??れはウィルソン流の単なる理想主義ではなく、手法においては力に基礎を置いたきわめて現実主義的なものである。この現実主義的理想主義の立場がネオコンの論理の根底にあるのではないかと読み取れた。

今後のアメリカ外交の路線がどうなるかはよくわからないが、それを批判するにせよ賛美するにせよ相手が何者か知っているという事は議論を進めるに当たって最低限求められることであろう。本書を読むことでようやくわれわれはそのスタートラインに立つことができるのではないかと思う。

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13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 短いながら多層的な読み方ができる本です, 2003/4/5
By 
recluse - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
一日でアッというまに読めてしまう小冊子ながら、この本はいろいろな角度から読むことができます。ある意味ではgeorge Kennnan のX論文が直接には対ソ”封じ込め政策”の提唱でありながら、同時にロシア史並びに共産主義権力の哲学的な解説でもあったように。この本も、直接には、当面の対イラク政策をめぐる時事的な争点をめぐる対立を扱いながらも、その底流には軍事力の効用と問題解決の手段としてのその必要性についての深刻な意見の対立がアメリカと欧州の間にあることを指摘しています。著者は厳しく西欧の偽善性を批判します。EU並びにドイツ問題自体の解決がアメリカの軍事力とコミットメントがあってこそ解決できたのに、そのコインの裏側を見ずに、そのポジの部分だけを強調し、そのポジの部分を能天気に非西欧に適用しようとする西欧の偽善性と知的退廃がその著者の批判の対象です。著者はその偽善性が実は西欧自身のself interestに基づいていることも決して忘れません。と同時に軍事力を使わない紛争解決は、文化的価値を共有している共同体の間でのみ可能であること。そして現在の西欧の紛争解決のアプローチの非西欧文化圏への適応は、無責任であり、プラクティカルではなく、また結果として道徳的ではない、ことを指摘します。
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17 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 リアリズムのお手本, 2005/10/30
レビュー対象商品: ネオコンの論理 (単行本)
基本的には近年顕著になる
ヨーロッパとアメリカの断絶を分析したもの。

イラク戦争とか、そういう最近の動向と直接は関係ない。
そうではなくて、アメリカが(現実的に)どう考え、
ヨーロッパは(理想的に)どう考えるかを、
その理由を含めて分析し、
(アメリカの)国としてあるべき姿を描いたもの。

ネオコンとかいうと、「極右」的な
イメージが強すぎて、
利権に結びついて、とにかく戦争従ってるやつだとか、
思われがちだけど、
この本から如何に彼らが現実的な考え方をしているかが分かる。

この本はもっぱらヨーロッパとアメリカの
軍事的な側面からの分析しかなされていないが、
「国際社会」「外交」といったものに興味があるなら
必見である。

特に、「平和」とか理想に引っ張られやすい人は、
この本の現実主義的な物事の捉え方に多くのものを得るだろう。

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