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ヌレエフの犬―あるいは憧れの力
 
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ヌレエフの犬―あるいは憧れの力 [単行本]

エルケ ハイデンライヒ , ミヒャエル ゾーヴァ , Elke Heidenreich , Michael Sowa , 三浦 美紀子
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ニューヨーク、作家トルーマン・カポーティのパーティで、彼らはお互いを「見出した」。エレガントなロシア人ダンサー、ルドルフ・ヌレエフとぶかっこうでパッとしない毛色の太った犬、オブローモフは。彼らの親しい関係は、ヌレエフの死を越えて存在し続け、オブローモフを思いがけない愛の証明へと駆り立てた。

内容(「MARC」データベースより)

エレガントなロシア人ダンサー、ルドルフ・ヌレエフと、不恰好でパッとしない毛色の太った犬、オブローモフ。彼らの親しい関係は、ヌレエフの死を越えて存在し続けた…。おかしくて悲しい友情物語。

登録情報

  • 単行本: 55ページ
  • 出版社: 三修社 (2005/06)
  • ISBN-10: 4384040679
  • ISBN-13: 978-4384040678
  • 発売日: 2005/06
  • 商品の寸法: 17.8 x 14.2 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 339,461位 (本のベストセラーを見る)
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 さまにならないから絵になる, 2006/2/28
By 
ヤマボー (千葉県) - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: ヌレエフの犬―あるいは憧れの力 (単行本)
ほんのり滑稽で物哀しくもあるストーリーだ。世界的なバレエダンサーのヌレエフと暮らすようになった犬、オブローモフはでぶっちょで短足でがに股。いつも泣いてるみたいな目、しかも怠惰。しかしヌレエフはこよなく彼を愛し、犬もお気に入りのクッションに丸まったまま、バレエダンサーの練習風景を眺める。そしてその美しさを理解し芸術への憧れを抱くのだ。

ヌレエフ亡きあと友人に託されたオブローモフは、夜な夜なバレエのステップを練習。ついに踊れるようになるのだ。それは亡き飼い主への愛惜の思いからなのか?はたまたバレエという美に目覚めたからなのか?

もしもオブローモフがスタンダードプードルやラフコリーや、アフガンハウンドのような犬だったなら、この物語は成立しなかったろう。外見の美しさゆえに踊る犬として「絵になる」からだ。しかしオブローモフの外見の冴えなさゆえにこの物語は切なく面白い。ゾーヴァの絵は暖かく、このふとっちょで一途なオブローモフを描いている。

実在の人物や背景を用いつつ、ステキなファンタジー(?)になっている。訳注も物語の最後にまとめて掲載されており大変読みやすかった。
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12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 やさしさと悲しみと, 2005/12/3
By 
レビュー対象商品: ヌレエフの犬―あるいは憧れの力 (単行本)
 読み終わってしばらくの間、心は静かなやさしさで満たされていた。

 ひょんなことからヌレエフに飼われることになった不格好な犬、名前はオブローモフ。これは、その後の生涯を共にした犬と人間との愛と友情の奇跡の物語である。

 ヌレエフは、ロシアからの亡命の後、世界中で活躍した高名な実在のバレエダンサーだ。彼の死後、オブローモフは彼を崇拝してやまない踊り子のオルガ・ピロシュコヴァに託されることになった。

 ヌレエフといつも一緒にいてバレエを見ていたこの犬は、ヌレエフ亡き後、こっそりバレエの練習を始める。イメージトレーニングに励み、オルガの就寝中に繰り返し練習を重ね、とうとうバレエの基本動作をすっかりマスターするほど上達してしまった。

 不格好なバレエを踊るオブローモフの奇跡を、気づかぬふりをして見守るオルガ・ピロシュコヴァの姿が、とてもいい。この年とった無名のバレリーナのやさしさは、読者の共感を呼ぶに違いない。

 作者のエルケ・ハイデンライヒと挿し絵のミヒャエル・ゾーヴァのコンビによる前作『エーリカ』は、ピンクのブタのぬいぐるみが、出遭った人々の心を和ませる物語だった。二作品に共通して漂うのは、おかしさ、やさしさ、静かな悲しみ、なんともいえないほろ苦い人生の哀感である。

 『ヌレエフの犬』も、大人の悲しみを知る人へぜひお勧めしたい小品だ。バレエを習ったことのある人なら、なおさら楽しめることだろう。

 そして、この物語にぴったりのゾーヴァの挿し絵は、読み終わった後、もう一度改めてゆっくり鑑賞する価値がある。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 美しいと感じるものには癒す力がある。, 2010/5/12
レビュー対象商品: ヌレエフの犬―あるいは憧れの力 (単行本)
一気に読めました。ブサイクな犬、ミャエル・ゾーヴァさんのイラストだと太めのビーグル犬が登場。ひょんな経緯から世界的な名ダンサー、ヌレエフの飼い犬になります。ヌレエフはこの犬が怠惰なのでオブローモフと名付け、稽古場にも連れて行く・・・。その繰り返しの中で、オブローモフにはバレーへの憧れが目覚めるという物語。美しいものへの憧れです。やがてヌレエフは亡くなり、彼の遺言どおり、オブローモフはヌレエフを最後までお世話したピロシュコヴァアの飼い犬となります。舞台はパリ。彼女の部屋のバルコニーで。オブローモフは、何とバレーの練習を・・・。だんびろの足の、若くはない犬がですよ!作者の人生観が、重なっているような場面です。私は、この作品を何度か読み返してみましたが、美しいと感じるものには、癒す力があるのだと思いました。オブローモフは、ヌレエフの死を悼んでいましたから。作者のエルケ・ハイデンライヒさんは、他にも『黒猫ネロの帰郷』など、書いています。動物との共感が得られるので、私の愛読書です。
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