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ニート (角川文庫)
 
 

ニート (角川文庫) [文庫]

絲山 秋子
5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (26件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

どうでもいいって言ったら、この世の中本当に何もかもどうでもいいわけで、それがキミの思想そのものでもあった--。(「ニート」より)

内容(「BOOK」データベースより)

もちろん人に対してどうでもいいなんて言うのはとんでもなく失礼なことだけれど、どうでもいいって言ったら、この世の中本当に何もかもどうでもいいわけで、それがキミの思想そのものでもあった(「ニート」より)。現代人の孤独と寂寥、人間関係の揺らぎを描き出す傑作短篇集。

登録情報

  • 文庫: 177ページ
  • 出版社: 角川グループパブリッシング (2008/6/25)
  • ISBN-10: 4043881029
  • ISBN-13: 978-4043881024
  • 発売日: 2008/6/25
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (26件のカスタマーレビュー)
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 一時、こんだけケータイやメール(いわゆるユビキタスって奴?)が発達したら文学やドラマは成り立たなくなるんじゃないか、なんて懸念がどこからともなく発せられた時期がある。そりゃ「君の名は」みたいな予定調和的なすれ違いは、ケータイがあればまず起きないけれど(っていうか禁じ手?)、あらたなディテール、シチュエーションは生まれてくる訳で、そこらへんを掬い取っていくことも、やっぱ文学の役どころではないか。
 「キミの携帯はもう止まっていた。だからメールを打った。〜返事は二十分後に返って来た。さすがオタクだ。起きている間ずっとパソコンに貼り付いているのだ」。
 こういう日常を当たり前に書き写しているのがいいな、と思う。表題になってる「ニート」の解釈も、「TVタックル」とか「ニュース23」といったメディアがニュースや社会事象を大げさに商品に仕立てて消費するようなアプローチでは勿論ない。
 「キミは自分がどんな無駄な生活をしているかよくわかっているし、でも、強い気持ちで、何もしたくないのだ。何もしたくない健康な人間の居場所、と考えると私は頭が痛くなる」。
 えらくもないし、ダメなことは確かだろうけど、しょうがない面もあるよねぇ、私もそうだった時期あるし...
 「ニート」を断定しないように、これまで通り著者は「恋愛」とか「関係」とかをとおりいっぺんに定義しない。「私」とニートの「キミ」の関係も、だらだらとした弛緩と一定の節度が交錯して新鮮である。そして、その「関係」が微妙に変化していくさまも。「私」と「キミ」に、「私のルームメート」が第三者として介在する続編「2+1」も面白かった。
 短編集最後の「愛なんかいらねー」は、この著者の、また別な一面を見た感じで、次作を読む期待が膨らんだ。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:単行本
実は私は最初「ニート」という言葉に余りいい感情を持ってはいなかった。でも帯の文章が何となく気になり読んで見て何か沁むものを感じた。ああ、私にもこの感覚は解るなあ、と。
「本当にどうしようもなく何もする気になれない時」、それは確かに私にもある。例えば会社からどうにも納得できない事を言われた時、例えばどうしようもなく他人に否定を受けた時。それこそ生きてることすらホントにどうでも良くなる時。それじゃ駄目なんだろうなってことは頭ではわかってるんだけどもうどうしようもなくそれが出来ない時。だからせめて「ひっそり」していたいなあ、って時。
「ニート」ってのは若干甘えの要素をも含む部分も確かにあるかとも思うが其れとは別にもっと深い「今」の根っこが絡んでるのかもなあ、と「彼」を見てるとしみじみ思った。そして「私」がそんな「彼」に何かしたいどうにかしてやりたい、とにかくもっと「生きて」欲しいと望むのは、ひょっとしたら只の傲慢で。でも自分に出来ることで一番「目に見える」ものはやっぱり「資本」で。「私」が「彼」にそうするのはある意味押し付けなんだけど友情で、でもそこにお金を含むとそれは「只の」友情じゃないような物体になって。
そんな綺麗な「御伽噺」じゃいれないけどでもやっぱり「御伽噺」になって欲しい、これはそうゆう物語だったのかな、と思います。
淡々と描かれる「今」の空気が少し刺さる感じの清涼な文章です。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Dolly the Cat トップ50レビュアー
形式:文庫
 「海の仙人」では、分厚い本が偉そうに幅をきかせている昨今、この薄さでこれだけの物語が紡ぎだせるのだと感動した。けれど…… 糸山さんの作品は時々、ナルシシズムに偏ってしまうと 感じる。いわゆる「ニート」の年下の男にぞっこんな女も、丹念に(?)描かれたスカトロも、たとえ読んだ者が不快になるとしても、ぶれない精神性に貫かれていれば、文学として全然問題ないと思うのだが、どうも彼女は「私」で語るとき、自己愛的になってしまう気がする。かつては、荒々しくても一見よごれていても、ラフダイヤモンドのような、可能性を感じさせるきらめきがあちこちに見られたと思うのだが……。
 読み終えて、人はなんのために書くのだろう、と考えさせられた。
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よくもわるくも
よくもわるくも力の抜けた短編集です。物語性もレトリックも、特に興味深いものは見当たりませんでした。逆に言えば、灰汁もないのですらすら読めると思います。ところで収録... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: 太郎
ゆらゆらとたゆたう感情
絲山秋子さんにとっての性とは、体の構造の差異程度のことなのかな。... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: ぐるり
あー、もうね、好きにして。
ニートに興味があるとか、スカトロきっついとか、もうぜんっぜんどうでもいいでしょそんな話。... 続きを読む
投稿日: 23か月前 投稿者: 俊也
いろんな愛の形があるんだなと思った。
5編の短編集。全体的には、なんて表現すればいいか分からない曖昧模糊な感じがしました。私はこの主人公たちとそんなに変わんないかなと思うし、そんなにこの人たちのことを... 続きを読む
投稿日: 2010/4/3 投稿者: itchy1976
理由を問わない
この「ニート」も「ばかもの」もそうですが、
男の人が仕事をやめてしまったり、
お酒にはまってしまうときに、... 続きを読む
投稿日: 2009/5/28 投稿者: QXP
わずかな違いが大きな差となる
各短編に登場する人物と私たちは、何が違うのか。
おそらく、具体的に“何”と断言することはできない。... 続きを読む
投稿日: 2009/3/1 投稿者: palladian
スパっときります。
切れ味鋭い文章。冷酷かつ正確な文章。スサミ果てた若者を愛情もなく描いています。... 続きを読む
投稿日: 2008/8/1 投稿者: mickey_elephant
絲山さんの世界観
作者の世界観がよく判る短編集。しかしながら本短編集は現代を表しているものでは無いと思う。表題がニートだし、希薄な人間関係があるだけ、みたいな捉えられ方をして、『「... 続きを読む
投稿日: 2008/7/21 投稿者: hiraku
関係性
いつもの絲山さんの文章ですから、とても読みやすく、また非常に薄い本ですのですぐ読めます。が、中身はなかなかシビアです。それもいつもの絲山作品の特徴なのでしょうけれ... 続きを読む
投稿日: 2008/7/17 投稿者: cobo
ダメンズをめぐる恋模様
淡々とした中に燻り続ける仄かな想い。
短編なのに一つ一つ繋がりがあって面白い。
投稿日: 2008/7/8 投稿者: 前略、amazon様
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