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そもそもが、塾講師をしていて「最近の子供はなにか違うのではない
かな」と「なんとなく」思ったのが発端らしいのだが、自分の直感力
に絶大な信を置いている筆者はそんな「なんとなく」をニートと
結びつけて、なんとなく一冊の本にしてしまったのである。
この本の中で特にスゴいのは「男はつらいよ」に関する章だろう。
寅さんが「アダルトチルドレン」であるという説を唱えるのは結構
だが、「寅さんなんぞを喜んで観ている人間というのを思うと
ゾッとする。 彼らはいつでも家族に受け入れてもらえる寅さんを
見て羨ましいと思っているのだ」みたいな頭の悪い結論に落ち着く。
別に寅さんを擁護するつもりはないが、千差万別であろう視聴者の
ものの見方を自分勝手に「なんとなく」限定し、かつ軽蔑するあなた
は一体何様なのかと問いたい。
(むしろこんな本を喜んで読める人のほうが危ないのでは
ないかな、と思ってしまうのだが)
居酒屋かなんかでくだを巻きながら話す分には結構だが、よくも
こんなものを偉そうな文体で活字に出来たものだと思う。
筆者と一緒になってくだを巻きたい人は楽しめるのかもしれません。
ただただ、筆者のエゴと押し付けがましさのみが残る不快な読書体験
でした。 ニートについてのまともな見識が欲しい方は他の本にして
おくことをお勧めします。
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