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最も参考になったカスタマーレビュー
71 人中、61人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ニーチェをより深く知るために,
By 天国 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ニーチェ入門 (ちくま新書) (新書)
早大大学院で哲学を勉強されていた方が、わかりやすく適切な解説書として本書を薦めていたので、手に取りました。 本書では、単にニーチェの思想だけを解体し、考察するのでなく、 その背後にあった時代の情勢や、ニーチェ以前・以後の哲学者たちについても分かりやすく説明されています。 それによって、ニーチェがなぜ、徹底的にキリスト教を批判するのかということの時代背景や、ニーチェの思想の源泉がどこにあるのかということを理解することができました。 また、核であるニーチェ思想の解説も見事なものでした。 「ツァラトゥストラ」を読んだ私が、もっとも知りたかった“永遠回帰”については、鳥肌が立ってしまうほどでした。 これで、「ツァラトゥストラ」のアウトラインは掴めたかなと思いました。 ただ、それでスッキリさせてくれるほどニーチェという人物は甘くなくて、本書を読んで新たに湧き出てきた疑問というものもあり、 それによって悩ましい気分にさせられました。 しかし、思想をある程度正確に理解した上での疑問というものは、 不正確でピントの合わない状態で悩むよりも有意義でしょう。 本書を読むことで、ますますニーチェが分からなくなるという事態も起こり得ますが、ニーチェをより深く知ろうと思うのなら、本書のような入門書は外せないのではないでしょうか。 ニーチェの著作を読んで、“なんとなくわかった”という状態になったら、本書をぜひ手に取ってみてください!
28 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
読みやすい,
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レビュー対象商品: ニーチェ入門 (ちくま新書) (新書)
ニーチェの言葉は常に挑発的で刺激に満ちており、時にその言葉のうちの一つに雷を打たれることはあるが、その全体の内実をそっくりそのまま受け取るということは困難さを極める。ニーチェに刺激され、自らの哲学を展開するのは多い一方で、ニーチェそのものに即してなるべく忠実にニーチェをより感受しやすい形に翻訳したものは数少ない。しかし、ニーチェは少し触れただけでは火傷を負ってしまうような、さまざまな誤解を引き起こしやすい思索家であることは確かである。すなわち最もそういった翻訳作業が必要とされる思索家ではなかろうか。ここで展開されれニーチェ論は最も標準的な論であり、若干物足らない感もあるが、ニーチェにおいてはそれこそが実は最も困難な作業なのではなかろうか。読みやすく、また納得いかない部分も少なく、良書と思われる。
75 人中、57人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
癖がなく、読みやすい入門書。,
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レビュー対象商品: ニーチェ入門 (ちくま新書) (新書)
本書は、なぜニーチェがフーコーやドゥルーズといったポストモダン思想において注目されているのかという説明から始まり、その後も随所にプラトンやショーペンハウエルといったニーチェを理解するうえで欠かせない哲学者の適切な解説が入る。異論の多い「力への意志」説については、よく見られる4つの視点からアプローチしている。初学者に安心してすすめられるニーチェ入門。下に、「本書のニーチェは死んでいる」などといったカスタマーレビューが載っていたが、入門書になって死なない哲学書は本来ない。論理的な体系を避けるニーチェの著作はなおさらである。癖のある文章をかけば生きているように見えたとしても、それはまやかしに過ぎないわけで、結局は原書にあたるしかないはずなのである。だから、入門書という枠の中で考えれば、竹田氏のようにとことん読みやすい記述こそふさわしいものだと思う。
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