昭和18年、ビルマに赴任した従軍記者・美濃部は、
早速、宣撫(ニンジアンエ)隊に帯同して現地人の村を
回って取材を始めるが、やはり従軍記者の見せ場は
戦闘場面だ。
志願して、後方攪乱を狙う小規模のイギリス軍の
討伐取材にも参加する。
敵を追って村々を通過するうち、美濃部が感じる
敵の逃避行動の不自然さ。
得体の知れない不安。
そして衝撃の事実が判明する…。
ビルマは英国領で、かつてはインド帝国の一部であった。
蒋介石を支援する「援蒋ルート」にもなっており、ビルマ、
インド、中国、イギリスなど各国の人間が出没していた。
そのような背景の下、捕虜となったイギリス人将校、戦友を
殺された日本軍の下士官、ビルマ人の通訳、インド人兵士、
それぞれの思いと使命、立場や意地が綾なし紡がれてゆく。