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松尾さんの本はどれも平易な言葉使いでレトリックも決め
打ち的に少ないのですが、「世界」がどんどんねじれて
ヨレていくんですよね。それも実にスムーズに。
フンフンフンと楽しく読んでいって、気が付かないうちに
「とんでもない世界」に有無を言わさず連れ込まれている
自分に気が付く。そしてハッと我に返ると「もったいねー!
もっと夢を見させて~!」と今度は自ら飛び込んでいきた
くなるんです。
最初、あまりにもあまりな内容で(笑)どうなることかと
ちょっとビビりながら読んだのですが(どこに着地するのか
まったく見えなかったので)超絶に面白い会話の妙と奇想天
外なエピソードの連続に、本気でゲラゲラ大笑いしてあっと
いう間に読み終えてしまいました。
何か「すごいもの」を体験したことであるよ。と
ぼんやりしつつ巻末にある舞台上映時のキャスティング表を
見ると、これまた「何かの仕掛けか?」というくらい何とな
く笑えるのがいいですね。
文章にうるさい人、自分はお笑いにはうるさいよという人は
とにかく一度読んでみてください。
たぶん、SF作家の筒井さんを超えるのはこの人だと思います。
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