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動物をいじめるのが好きで、誰も愛さず、誰にも好かれないニルス=ホルゲルソン。妖精トムテに小人にされたニルスがガチョウを取り押さえようとすると、ガチョウのモルテンは空高く飛び、老アッカ率いるガンの群れと一緒にスウェーデン中をまわる冒険の旅へ。一気に、しかも、やすやすと物語の世界へ子どもたちを連れ込むストーリーテリングに、改めて感動。人間がどれだけ自然を破壊しているか、そして、幸せは他のものを愛することではじめてやってくるのだということ。親指ニルスに同化し、自分が、ちっぽけで、無力な存在になることで、大切なことを学ぶ名作である。アメリカでは小学校の副読本にもなっているそうだが、日本でももっと読まれてほしい(自然環境の問題も、愛の問題も、1世紀前に書かれたとは思えないほど、今の日本にぴったり)。作者のセルマ・ラーゲルレーヴは女性で最初のノーベル文学賞作家。大江健三郎がノーベル賞を受賞したとき、スウェーデンの人々と文学に敬意を表してあいさつした中でこの本をあげたのを覚えている人もいるはず。「大江健三郎さんが少年時代に感銘を受けた物語」。以来、帯にはこう記されている。(平山イソラ)
内容紹介
小人にされ、ガチョウの背に乗ってスウェーデン縦断の旅をすることになった少年ニルス。ノーベル賞作家、大江健三郎氏が少年時代に深い感銘を受けたことで話題になった作品。初めての全訳版。
内容(「BOOK」データベースより)
ふとしたいたずらがもとでこびとにされてしまったニルス少年は、ガチョウに乗ってガンの群れといっしょにスウェーデン縦断の旅をすることになります。スウェーデン児童文学の古典を、原書のさし絵を豊富につかい完全訳で贈ります。小学上級以上向き。