17世紀初頭のアメリカ大陸を舞台に、イギリスの冒険家ジョン・スミスとネイティブ・アメリカンの娘ポカホンタスとの言葉と文化の壁を超えたピュアな愛(メロドラマでもありますね)の物語が、ストーリーの起伏はとても少ないが、壮大なスケールと美しい映像で綴られてゆきます。
迫力の戦闘シーンとかは、そこにありません。映像中心に鑑賞すべき映画なのかもしれません。お芝居を、あたかもドキュメントのように撮った作品で、ワンシーン、ワンショットをゆっくりと、何度も何度も違う角度から見せます。ほんとに美しい。澄んだ大気まで感じられるよう。モーツァルトピアノ協奏曲が印象的に何度も使われます。さらにそこにノイズが重ねられる。それは「ノイズ=雑音」という意味ではなく、地球上の音という意味なのかな。
タイトルもうまくつけたと思う。新大陸にやって来たのは西欧人たちだった。しかしポカホンタスもまた様々な困難を越えて『New World』へと踏み出していったのだ。まだ見ぬものへの不安と憧れや夢。場所としてではなく、未来もまたその意味では『New World』だ。
コリン・ファレルは、相変わらずの野暮ったさだけど、この役には合ってたと思うし、クリスチャン・ベールが予想以上によかった。というより儲け役でしたね。ポカホンタスを演じた新人は、雰囲気は悪くないんだけど演技はもう一つでした。