G・トルナトーレ監督といえば本作だろう。
公開時に観た時はラストシーンの見事さに涙したものだが、こうしてブルーレイ化されてみると
20年の月日は速いなあ、とも感じる。
肝心のブルーレイだが、画質は正直「HD化されて段違い」みたいなレベルではない。
特典映像も収録されていないので、DVDをお持ちの方はそのままでも良いかもしれない。
音響・音声も進化は見られないしね。
また、本作は色々なバージョンが出回ったことも印象深い。
VTRのみならずレーザーディスクでも「完全版」やら「劇場版」やら何かたくさんあった(笑)。
ディレクターズカットもいいが、本来「映画」は公開されたものが「本編」であって、
そういう意味では、このBDが「本物」ということになる。
20年経つと人間は様々な経験を経るものであり、今観ると大人になったトトの心情に視点がいく
ようになった。当時は子供トトが可愛くて、実際人気者になったからそちらに関心があったが、
映画を通じて中年になったトトが、最後に観るフィルムの意味合いも、今だから分かることもある。
それにしてもE・モリコーネのスコアはなぜいつもこんなにココロを揺さぶるのだろう。
本作が傑作たりえたのも、このスコアに拠るところが大きい。
トルナトーレは未だ本作を超える作品がないが、それはそうだろうなあ、と思う。
「ニューシネマパラダイス」には映画の神様がもたらした「マジック」が降り注いでいるからだ。
まだ未見の方がいれば、ぜひお勧めしたい名作です。
映画自体は5つ星だが、ソフト評価として4つ星です。