邦題は『ニューヨーク東8番街の奇跡』クリスマス映画ではないがイルミネーションの電気コードが重要な小道具となっているところから、
クリスマス映画の定番作である『三十四丁目の奇跡』から邦題を借りたものと思われる。原題は『*Batteries not Included』「*電池は含まれません」
という電気製品によくある注意書きをもじったものである。
1980年代、地上げと建設ラッシュにわくニューヨークマンハッタン東8番街。立退きを迫られていつ古いビルに住むのは、カフェを営むフランクと,認知症の妻フェイ。
フェイは息子のボビーが,18歳の時に交通事故で死んだことを信じられないで居る。恋人に愛想をつかされたヒッピー絵かき。バンドマンの恋人の帰りを待ち続けるメキシコからの
不法移民マリッサはもう臨月だ。そして元ヘビー級のチャンピオンで今は,零落したハリー。彼らは、立ち退き問題に疲れ果てていた。
ある夜、彼らの前に現れたのは,バッテリー切れになって瀕死のUFOの新婚夫婦だった。UFOを助けた住民たちと心の交流が生まれる。そして……
人物設定がたくみである。予算の関係上、順撮りではなく逆撮りしたかと思うと,脚本の完成度に驚かざるをえない。
付記。改心した地上げ屋が持ってきた花とドーナツはなぜ捨てられるのか。
地上げのチンピラは職を失うが,資本家は傷つかない。これはアメリカという国への皮肉でしょうか。