1980年からNY在住28年の著者が、ニューヨークの味を食べ歩いた新書サイズの本です。ちょっとお値段の張る高級グルメから庶民の味まで幅広い食をカバーした、写真も満載の一品。
手ごろなサイズと重量ですからNY旅行でも気軽に携行できると思います。
私の大好きなブルックリン・ラガー・ビールに一章割いてくれているのがなんとも嬉しく感じます。
悪名高き禁酒法によって壊滅してしまったニューヨークの地ビール業界を憂えて1984年に生まれたピルスナー系のビールです。あれは本当においしい。私も2000年にNY旅行した際にあのビールをデリで見つけて以来、東京に帰ってもネット通販でたびたび手に入れては楽しんでいる銘柄です。
アメリカン・ビールというと水っぽくておいしくない銘柄ばかりが輸出ブランドとして幅をきかせていますが、アメリカにだってこんなにおいしいビールがちゃんと存在するのだということを示す一番のビールがブルックリンの地ビール。そのことを理解できている著者が紹介する食ならまず間違いないと私は独断と偏見で強調したいと思います。
また本書で触れられているレストラン・ウィーク事情は、つい先日読んだ「
ドット・コム・ラヴァーズ―ネットで出会うアメリカの女と男 (中公新書 (1954))」でも紹介されていました。たまたま続けて読んだ二冊の書物でこれが紹介されていたのも奇縁といえるでしょう。次回ニューヨークへ行く機会があれば、本書で紹介されているレストラン・ウィークで高級レストランをトライすることができればと淡い期待を寄せています。