“呪われた魂”に苦悩するエドワード。愛するベラと共にありたいと心の奥底で願いながら、呪われた存在に陥れたくないために「ヴァンパイアになってエドワードと永遠に一緒にいたい」というベラの願いをかたくなに拒絶し、彼女の幸せだけを祈り続けます。
バースデーパーティでの不運な出来事をきっかけに、ベラとの別れを決意するエドワード。別れの言葉を告げられ、ベラはエドワードの嘘を見抜き、エドワードはベラに嘘を見抜かれていることに気がついている…多くの言葉を交わさない中の複雑な感情のやりとりをぜひ感じ取ってください。愛するベラを見つめる眼差し、苦悶する表情。エドワードを演じるロバート・パテインソンの卓越した演技力に圧倒されます。エドワードは嘘を突き通すために、冷たい言葉を残し去って行く。
エドワードと別れたあとのベラは傷つき、廃人同様になります。ベラが兄弟のように思ってるジェイコブは温かく寄り添い、やがて癒しの存在になります。ジェイコブの存在感が前作より増して、ジェイコブファンにはたまらない演出でしょう。クリステン演じるベラは、原作のベラよりstrong!!エドワードに一途で彼女自身のキャラクターとあいまってとても共感できます。
後半は状況説明に追われて、雑なストーリー展開になってしまいました。限られた時間内に納めるのに仕方ないこととは思いますが、原作の重要な場面が省かれたのはとても残念です。イタリアからの帰途や、戻ってからはベラとエドワードが二人の関係や信頼を取り戻すためのプロセスがあり、そこに理屈ぬきの二人の愛情がからむといった複雑な感情のやりとりがあるのですが、もう少し時間をさいて丁寧に描いてほしかったです。
物足りなさを感じる方や、映画しかご覧になっていない方には、ぜひ原作を読むことをおすすめします。原作ありきか!とお叱りをうけるかもしれませんが、読んでから映画を見ると違った楽しみ方ができると思いますよ。
今作はエドワードの出番が少なく、エドワードファンしては寂しいところですが、Robの繊細な演技、複雑な感情の表現力は充分に堪能できます。Robはまるで彼自身がエドワードであるかのようで、演じていることを忘れさせます。素朴な彼の人柄、他の作品(残念ながら日本ではあまり紹介されていませんが)を見れば、彼の演技のふり幅の広さに驚くことでしょう。
他の若手俳優には見られない独特な演技のアプローチをするので、Robの演技になじめない方もいるかもしれませんが、回数を重ねるごとに彼の魅力にはまりますよ。
主要キャラクターを演じる俳優さん達は、みなさんハリウッドを代表する若手ばかり。トワイライトシリーズを見守るとともに、彼らが俳優さんとしてどんな成長をするのか見守り続けたいと思います。