とりあえず「アメリカ・オフライン」で吹いた。ユーモア感覚はいいと思う。
しかし、『シンギュラリティ・スカイ』と同様、<特異点>に関するイマジネーションが足らないように思う。FTL航法もワームホールも、従来のSFなら<特異点>などなくても発明されたテクノロジーだろう。<特異点>を引き起こしたAIは人知を超えた存在なのだから、登場するテクノロジも人知を超えたものであって欲しいものだ。
そういう意味で、最近流行の「シンギュラリティ物」における<特異点>は、一時期流行ったナノテクSFにおける「グレイ・グー」となんら変わらない。たんなるテクノロジに見せかけた魔法の道具に過ぎないではないか。せっかくのアイデアなのにもったいない。もっと得体の知れないものを書いて欲しい。
なんだか、むしょうにレムを読みたくなってしまった。