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「スター・ウォーズ」シリーズのアナキン役ヘイデン・クリステンセンが、才能ある若者の光と陰を巧妙に演じ分けた一作。権威ある政治雑誌に寄稿する若手人気ジャーナリスト、スティーブン・グラスの記事に捏造疑惑が持ち上がる。真偽を調査する編集長や、捏造を発見した側のネットマガジンの編集者、ひたすら弁明を駆使するスティーブンらのドラマがスリリングに進行。スティーブンは実在の人物であり、捏造事件も事実に基づいて映画化された。
頭も良く、周囲への気配りもうまい若者が、半ば自暴自棄へと堕ちていく過程が、ヘイデンの熱演によって現実味を帯びる。舞台はマスコミという特殊な現場だが、主人公をかばい、あるいは内部告発も辞さないという人間関係がリアルに描かれるので、組織に属する人なら、要所で共感とショックを受けるだろう。報道の危うさをスキャンダラスに暴きながらも、骨太な人間ドラマとしても見ごたえのある一作。スティーブンの本心が最後まで曖昧だという点も、観た後、さまざまなイマジネーションを湧かせる。(斉藤博昭)
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
『コラテラル』のトム・クルーズ製作総指揮、「スター・ウォーズ」シリーズのヘイデン・クリステンセンが主演を務めたサスペンス。スクープを連発する若き新聞記者・スティーブは一躍脚光を浴びるが、彼の記事の半数以上は捏造で…。“スマイルBEST”。