内容を全く知らずに観たので、最初はキレモノの若い新聞記者の成功モノだと思っていました。母校の教室で自信に満ち溢れた若いジャーナリストが自らの体験を堂々と語る。
目を輝かせながら話に聞き入る生徒達。そんな冒頭が、実は・・・と最後にわかるのですが、
ただの成功物語ではない、ということが途中から判明するにつれ、
驚愕しながら観ました。そんな見方をしたので、もちろん最初はヘイデン演じるスティーブンに感情移入しながら観たのですが、ふいにある一点から違和感を感じるようになる。
それまでは私もスティーブンや彼の職場の仲間とともに、新しい上司に不信の目を向けていたのに、その一点からは180度見方が変わり、一気にその上司側の視点からスティーブンの転落振りを痛々しく思いつつも、彼が取り乱せば乱すほど、冷めた目で見てしまいました。
そんなわけで、スティーブンを「出来る若手ジャーナリスト」と思って見始めると、
途中まではすごく緊張感・スピード感があってわくわくできるのですが、最後は後味が悪くかなりがっかりするし、尻すぼみな印象さえ受けてしまいました。
むしろ、その上司を主人公にして、彼の視点からジャーナリズムの現場の現状や、部下をどこまで守ってやるべきか、モラルはどう保つべきか、悩む姿と決断までの
心情を描き出す、という作り方をしても面白いかも、と思います。
しかし、全体的に手に汗握りながら、物語にはまり込んで観てしまいました。
私は好きな映画です。