おなじみの政治評論家による、
政権交代直後の民主党政権の解説と同時に政治入門でもある。
前著
政権力 (青春新書)で自民党政権の歴史を見てきたが、
今度は発足したばかりの民主党政権を中心とした視点である。
日本の政策課題と民主党のマニフェストなどからみる論点の指摘は、
初心者にわかりやすい。
ただし、日本の論点として著者が挙げていない点があり、
それは若年者にまつわる問題である。
例えば、20代の雇用問題は喫緊の課題であるはずだが、
著者はこの問題に解決策を持っていないせいか、
むしろ老人福祉のほうに注目しているようだ。
そのように読んでいると、
論点が十分に網羅されていないようにも思えるが、
民主党のマニフェストにある程度沿った見方はなされているので、
入門書としての役割は十分であると思う。